インフルエンザが流行する時期になりました。インフルエンザにかかった乳幼児は、重症化することもあり受診のタイミングやおうちでの看病は悩むことが多いかと思います。
そこで今回は、受診のタイミングや家で看るポイントなどについてお話ししていきます。
インフルエンザ感染時の受診のタイミングは?
一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザの主な症状には発熱があります。特徴としては、40度近い高熱が出ることがあります。その他にも頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
インフルエンザは発熱してから、12時間以上経過した後の検査が望ましいとされています。あまり早すぎると、ウイルス数が少ないために、陰性にでてしまうことがあります。
ただし、発症後48時間以上経過すると、抗インフルエンザ薬の効能が下がるといわれています。できるだけ12時間以上48時間以内に検査を受けるようにしてください。 また、家族内にすでにインフルエンザ感染者がいる場合には、感染している可能性が高いため早めの受診でも良いかもしれません。受診前に一度かかりつけ医に相談してみましょう。
インフルエンザにかかった時の子どもの治療法は?
インフルエンザはワクチンがあり、日本小児科学会では生後6ヶ月から接種可能とし、13歳未満については2〜4週間をあけての2回接種を推奨しています。
ワクチン接種をしても必ずしもかからないわけではないのですが、重症化を予防できるとされています。
子どものインフルエンザは、小児科医によっては自然治癒を待つこともあります。 インフルエンザの薬には、タミフル(粉薬、カプセル)、リレンザ、イナビル等がありますが、リレンザやイナビルは吸引タイプのため、小さい子どもには服用が難しいケースが多いので、タミフルの粉薬が処方されるケースが多いようです。薬の効能は、インフルエンザ発症後からの時間や症状によって異なるため、使用するかしないかは医療機関の判断で決まります。 解熱剤に関しては、市販薬などで自己判断せずに処方された薬を指示通りのタイミングで使用するようにしてください。
再度受診するべき?家で看る時のポイントは?
時間外でもすぐに受診を!
①痙攣
②呼びかけても反応しない、ぐったりしている(意識障害)
③呼吸が苦しそう
④顔色が青白い、土色、唇が紫色
⑤水分を摂れずに脱水症状がみられる(半日以上排尿がない)
⑥(幼児であれば)暴れる、意味不明な言動がみられる
※これ以外でも様子がおかしいと思ったら受診を!
一度、受診した方がいい症状
①元気はあるが熱が3日間下がらない
②唇や肌が乾燥している
③排尿量が少ない
家で様子をみて良い場合
①元気がある
②熱が下がってきた
③食欲がある
④水分をしっかり摂れている
まとめ
乳幼児は発熱があっても、元気に動き回っていることが多いです。自分で不調を訴えられない為に、気づかないうちに急に悪化することもあります。いつもと違うなという様子があれば、注意深くみていくことが大切です。
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