血液検査から、涙を流して帰ってきたふたばくん。そらさんは「よく頑張ったね……!」と言って、両手でふたばくんのほっぺを包んであげました。
そして、自分の車で病院へ向かっていた夫も到着。一緒に先生の話を聞きました。
「血液検査の結果は今日中に出ないので、後日経過観察を含め結果をお伝えします」と先生。
そして、けいれん予防薬を処方され、帰宅することになりました。疲れてしまったのか、すぐに寝付いたふたばくん。解熱剤を使ったので、熱も下がりました。
そのまま2日間、解熱剤とけいれん予防薬を使いながら過ごすと、ふたばくんはすっかり元気に!
そして、血液検査の結果も問題なし。元気に登園できるようになったのですが、2、3回目のけいれんから1週間後、保育園から連絡がかかってきて……?
私だってけいれんに慣れたくなんてない…
保育園から連絡が来て、電話をとったそらさん。
電話の内容は、「ふたばくんが、けいれんを起こしています。お母さん、保育園に来れますか?」というものでした。
朝、保育園に行く前は平熱だったのにこんなに短時間で発熱するなんて、思ってもいなかかったそらさん。
そらさんが保育園に着いたとき、ふたばくんは意識がなく、救急車の中で処置を受けているところでした。そして、ふたばくんのけいれんの様子を見ていた、保育士さんがそのときの状況を教えてくれたのです。
「けいれん時間、3分。今後、もっと時間が長くなっていくのかな……」
そらさんが心配していると、肩をポンっと叩いて「大丈夫ですよ」と声をかけてくれた保育士さん。
保育士さんもびっくりしただろうに、自分を心配して声をかけてくれる姿を見て、「しっかりしなきゃ!」とそらさんは気持ちを入れ替えました。
そして、救急隊員の方に呼ばれいろいろ質問され、過去のけいれんの話をしていると……。処置を受けていた、ふたばくんの意識が戻ったのです。
ふたばくんの顔が見たいけれど、そうも言ってられないと思ったそらさん。ふたばくんには、付き添いとして保育園の先生がついてくれています。
そらさんは帰りのことも考えて、救急車に乗らず自分の車で病院へ向かうことにしました。
◇ ◇ ◇
保育園から電話が来て、そらさんは急いで保育園に向かうと救急車はまだ停まっていて、出発はしていませんでした。そして、そのときのふたばくんは意識がなく、救急車の中で処置中だったため、会うことができなかったよう。ふたばくんの顔も姿も見れない状態では、そらさんの不安も募っていってしまったことでしょう。それでも、冷静に対処できたそらさん。母としての強さを感じますね。