保育園から連絡が来て、電話をとったそらさん。
電話の内容は、「ふたばくんが、けいれんを起こしています。お母さん、保育園に来れますか?」というものでした。
朝、保育園に行く前は平熱だったのにこんなに短時間で発熱するなんて、思ってもいなかかったそらさん。
そらさんが保育園に着いたとき、ふたばくんは意識がありませんでした。心配しているそらさんを見て、肩をポンっと叩いて「大丈夫ですよ」と声をかけてくれた保育士さん。
保育士さんもびっくりしただろうに、心配して声をかけてくれる姿を見て、「しっかりしなきゃ!」とそらさんは気持ちを入れ替えました。
そして、救急隊員の方に呼ばれいろいろ質問され、過去のけいれんの話をしていると……。処置を受けていた、ふたばくんの意識が戻ったのです。
ふたばくんの顔が見たいけれど、そうも言ってられないと思ったそらさん。ふたばくんには、付き添いとして保育園の先生がついてくれています。
そらさんは帰りのことも考えて、救急車に乗らず自分の車で病院へ向かうことにしました。
医療に絶対はありません
自分の車で病院に到着したそらさん。ここでやっとふたばくんの顔を見ることができました。「ふたば、ママ来たよわかる……?」と声をかけると、うなずきましたが、ふたばくんはあまり元気がありません。ふたばくんの4回目のけいれんは2歳10カ月。3回目のけいれんから1週間後のことでした。
ふたばくんがけいれんしている動画を見て、
「ふたばくんの意識ははっきりしていて、受け答えも正常です。ただ、4回目のけいれんですし、入院が必要か、自宅で様子を見るべきか微妙なところです」
「医療において絶対はないので、けいれんがもう起きないとも言いきれないのが心苦しいですが……」と言った先生。
そらさんは、前回病院で待っていたとき、かなりふたばくんが荒れてしまったことを思い出し、「病院に長時間いるのは心配なので、家に帰って様子を見たい」と先生に伝えました。
すると、けいれん防止薬を使って、1時間ほど経って問題がなければ帰宅していいことに。薬を飲んだふたばくんは、すやすやと眠り始めました。
すると、付き添ってくれた学年主任の先生が、今後けいれん防止薬を常備するようになった場合について話し始めたのです。
◇ ◇ ◇
先生はふたばくんを入院させた方が良いかどうか、悩んでいた様子。そらさんはふたばくんのことを考えて、家での経過観察を選択。病院よりも、普段生活している家の方が安心してふたばくんも過ごせそうですね。