自分の車で、病院に到着したそらさん。「ふたば、ママ来たよわかる……?」と声をかけると、うなずくものの、ふたばくんはあまり元気がありません。ふたばくんの4回目のけいれんは2歳10カ月。3回目のけいれんから1週間後のことでした。
ふたばくんのけいれん中の動画を見て、「ふたばくんの意識ははっきりしていて、受け答えも正常です。ただ、4回目のけいれんですし、入院が必要か、自宅で様子を見るべきか微妙なところです」「医療において絶対はないので、けいれんがもう起きないとも言いきれないのが心苦しいですが……」と先生。
そらさんは、前回病院で待っていたとき、ふたばくんがかんしゃくを起こしてしまった思い出し、「病院に長時間いるのは心配なので、家に帰って様子を見たい」と先生に伝えました。
すると、けいれん防止薬を使って、1時間ほど経って問題がなければ帰宅していいことに。薬を飲んだふたばくんは、すやすやと眠り始めました。
怖い話ですが、お母さんには…
病院に付き添ってくれた学年主任の先生が、「今後、けいれん防止薬を常備するようになった場合、園の冷蔵庫に保管しておくことができます」と声をかけてくれました。
それを聞いたそらさんは、薬を常備するくらい大変なことなのだと、改めて感じたよう。その後、先生からけいれん防止薬を常備するかどうかについてお話が。
メリットとデメリットを考えた結果、今回はけいれん防止薬の常備は見送ることになりました。
そしてまた週明けに、経過観察として病院を受診することに。
話が終わり、そのまま帰ろうとしている保育園の先生を見て、「ええ?! いやいや!! 車に乗ってください!!! 園まで送りますから!」とそらさん。
園の先生は、ふたばくんに付き添ってくれていたため、救急車で病院へ来ていて帰る手段がないのです。
しかし、「私は適当にタクシーで帰りますから〜〜!!」そう言って園の先生は、帰っていきました。
土日をかけてふたばくんの熱は下がり、経過観察の日を迎えました。先生の診断は、問題なし。また2週間後に、病院へ行くことになりました。
しかし、そらさんは、先生にされたある質問が気になっていたのです。
◇ ◇ ◇
そらさんは、薬を使うことで、メリットやデメリットが発生することを、先生にしっかりと話してもらえて感謝していると言います。けいれん防止薬を使えばけいれんが起こらないというだけではなく、見つけられたかもしれない病気を見逃してしてしまうという可能性もあるのですね。