上長からの無茶ぶりに限界を感じる
当時、私が勤めていた会社では上長のパワハラがひどいことで有名でした。実際にそれが原因で何人も退職した人を知っていたほど。いつしか私がターゲットとなり、上司から突然早朝出勤を命じられたり、集中的に現場作業や事務作業がふられたりするようになり、ストレスの絶えない日々を送っていました。
さらに私は生理前になると、PMSからストレスに敏感になりやすくなるタイプ。生理前の時期はストレスに耐え切れず、会社のトイレに駆け込んで大泣きするほど情緒不安定になっていました。
女性カウンセラーに相談をする
このとき、すぐに仕事を辞めるという判断はできず、生理前の時期にさらにストレスに振り回されてしまうのをどうにかできたら……思っていた私は、まずPMSについてオンラインで女性カウンセラーの先生に相談してみることにしました。オンラインのカウンセラーさんに相談したのは、職場の人や身内には話しにくかったからです。
私の事情を聞いたカウンセラーさんは、「おつらい生活をしているのですね」「無理をしなくていいのですよ」と温かい言葉をかけてくださいました。そして、しっかり睡眠時間を取ると心を落ち着かせることができるというアドバイスをいただきました。
それから、ちょうど寒い時期だったこともあり、電気毛布を布団に敷いて体をしっかり温めながら睡眠を取ることを心がけるように。続けているうちに、不快な気分や頭痛などの症状はだいぶ緩和されて、ホッとしたのを覚えています。また、寝る前にストレッチをするとよく眠れるような気がしました。
リラックスを心がける
さらに、図書館で医師が監修されたPMSに関する本を借りて、PMS対策について調べることにしました。そして趣味や休憩の時間を作り、心身をリラックスさせるのがPMSに効果的だと知ったのです。
それから、仕事から帰宅後はゆっくりと本を読んだり自由に日記を書いたりして、極力心身を休めるように。意識的にリラックスすることにより心が穏やかになり、PMSの症状もだいぶ落ち着いたように感じました。
今はその職場を辞め、別の仕事をしています。すぐに辞める判断はできず、PMSをどうにかできたら……と思っていましたが結果的に体調面でも支障が出てしまい、今では辞めて正解だったなと感じています。
そして幸いにも、今の職場は前ほど大きなストレスはなく仕事ができています。1日の中に必ずリラックスできる時間を作るようになってから、PMSも以前よりはだいぶ落ち着いてきました。あのときは知らず知らずのうちに、心身に負担をかけていた気がします。自分らしく過ごすためにも生活環境、生活習慣を整えることは大事だと感じた経験です。
著者/光丘月乃
イラスト/かたくりこ
監修/助産師 松田玲子
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