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鼻水だからと様子見は危険!?助産師が教える知っておきたい受診のポイントとは?

助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの鼻水について教えてくれました。「病院に行った方がよい?」「鼻水の症状だけで受診するなんてダメ…?」と迷ってしまうママやパパもいることでしょう。鼻水は然るべきタイミングでしっかり受診をしないと、中耳炎や副鼻腔炎になってしまうこともあります。受診が必要な場合の症状や、自宅でできる鼻水のケア方法についてもお話してくれているので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師榎本美紀
国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。
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赤ちゃんの鼻水イメージ

 

赤ちゃんの鼻水が出ていると「風邪を引いたのかな?熱が出たらどうしよう?」、「息が苦しそうで、寝づらそう。」、「母乳やミルクが飲みづらくないのかな?」などいろんなことが心配になりますよね。

そこで今回は、赤ちゃんが鼻水が出ている時の受診の目安や、自宅でできるケアについてお話していきます。

 

赤ちゃんの鼻水の原因

赤ちゃんの鼻水の原因は、風邪(ウイルス感染)や、それに伴い鼻水が副鼻腔に溜まっておこる、急性細菌性副鼻腔炎などが考えられます。一方で病気ではなくても、室内・室外の温度差などによって生じる鼻水もあります。

くしゃみは、鼻の粘膜が何らかの刺激を受けただけでも出ることがあるので、必ずしも病気というわけではありません。

鼻水が多くなることによって、母乳やミルクを飲みづらくなったり、鼻水が寝ている間に喉の奥に落ち込んで咳き込んでしまうことで夜間に何回も起きてしまったりすることがあり、機嫌が悪くなることもあるでしょう。

 

では、赤ちゃんが鼻水を出している時、どんな症状の場合は受診が必要となるのでしょうか?次の章で詳しくお伝えしていきます。

 

赤ちゃんの鼻水の観察ポイントと受診の目安

赤ちゃんが鼻水を出していて辛そうな場合、ママやパパに注意して見てもらいたいポイントは以下の4つとなります。

これらの症状が出ている場合には、かかりつけの病院に受診するようにしましょう。

 

①母乳やミルクの飲みが悪くなっていないか

鼻水が多くなると、鼻で呼吸しづらくなったり、鼻水が喉の奥にたれこんで咳が出たりして、母乳やミルクを飲みづらくなる場合があります。いつもより母乳やミルクの量が減った、飲んでいるときの勢いが弱くなった、など状態の場合は受診の目安の一つです。

 

②昼寝ができなかったり夜間何回も起きる

鼻水がひどくなると、息がしづらかったり、寝ているうちに喉の奥に鼻水が垂れ込むことによって咳き込んでしまうことがあります。そのため寝入り辛かったり、夜間に何回も覚醒してしまいなかなか寝てくれないこともあるでしょう。

普段に比べ何度も起きてしまうなどの場合も、受診の目安となります。

 

③37.5〜38度以上の発熱がある

月齢の低い赤ちゃんは、病気でなくても熱がこもって体温が高くなりやすいと言われています。鼻水が出ていて更に37.5度以上の熱が出ている場合でも、元気な様子であれば、部屋の温度を下げたり、洋服を脱がせてあげたりして、少し時間をあけてからもう一度測定してみましょう。

もう一度測ってみてもやはり熱が37.5度以上ある場合は、元気な様子であっても念の為、受診するようにしましょう。

 

④鼻水の色や性状、どのぐらい続いているか

粘っとした鼻水は、外に出てきづらくなるのでたまりやすくなります。また、黄色や緑色など色が付いている場合には細菌などに感染していることがあります。

鼻水がたまっていて自宅でのケアが難しい場合や、鼻水が長引く場合は受診するようにしましょう。

こまめな吸引が大切!家でできる鼻水吸引のポイント!

鼻水を悪化させないためには、普段からのケアも大切となります。鼻水が出てき始めたなと感じたら、こまめに鼻水を吸引してあげるようにしてください。

鼻水を取ってあげるのが難しい場合には、電動や手動の吸引器を利用するのも便利です。 赤ちゃんの鼻水は、鼻の穴に対して平行方向の後ろに溜まりやすくなります。吸引器を使用する場合には、鼻の中心に向けて、斜め内側に吸引口を上向きに浅く挿入し、少し水平になるように立てるような角度にしてみましょう。上下にゆっくり動かしながら吸引がしやすい角度を探ってくださいね。鼻翼(びよく/小鼻のこと)横のくぼみに指を押しあてて横に引っ張るようにすると鼻腔が広がり吸引しやすくなります。

泣いていれば耳の鼓膜に負担はかかりませんが、吸引時間は一回10秒以内を目安にして、赤ちゃんの状態を見ながら、吸引と休憩を繰り返していきましょう。

 

まとめ

鼻水吸引は嫌がって泣いてしまうことも多く、ママやパパにとっては負担が大きいかと思います。しかし、中耳炎や副鼻腔炎などに悪化していかないようにするためには必要なケアになります。

症状が長引いたり、鼻水吸引が十分にできない場合には受診するようにしましょう。

 

 

 

引用参考文献:病気がみえるvol.13 耳鼻咽喉科」|医療情報科学研究所

参考記事:「角度」で効果が違う!?赤ちゃんの鼻水をじょうずに吸引するコツ【ラクに楽しく♪特集】|ベビーカレンダー

 

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