こほこさんは右胸の再建時、左太ももの自家組織を採取して乳房の再建をおこないました。術後半年が経過し、しゃがんだりしたときに左太ももの傷が少し引きつれるような感覚があったものの、特に問題はありませんでした。
しかし、こほこさんは左太ももの傷が右胸の傷に比べて赤いことが気になっていました。そのことを形成外科の医師に相談したところ、炎症を抑えるテープを処方してもらえることになりました。
テープの張り替えが面倒でサボっていたら…
この日は、2カ月前に再建した乳房の形を整えるために脂肪注入した部分の経過観察のために形成外科を受診しました。脂肪はそれなりに定着しているとのことで、異常は見つかりませんでした。
そのとき、右胸の傷に比べて左太ももの傷の赤みが強いことが気になっていたので、先生に相談してみたところドレニゾンテープという炎症を抑えるテープを処方してくれることに。
ドレニゾンテープは半透明のテープで皮膚にぴったりと張り付いて、剥がれにくいテープでした。先生からは「毎日張り替えてください」と言われていたものの、毎日張り替えるのが面倒で……(笑)。
基本的にはテープを貼り続けて、たまに張り替えるようになっていました。1カ月たっても変化はなく、またテープを貼り続けて、ときどき張り替えることをしていました。
そのうち、貼ったことすら忘れていたのですが、ふと太ももを見たらかぶれて出血してしまっていました!
皮膚もテープの形に色素沈着してしまっており……手術をして皮膚の感覚がなくなってしまっていたので、気付いたころにはかぶれが起こっていたのです。
その後保湿ローションを処方してもらい、色素沈着してしまった部分の黒ずみは少しずつ薄くなっていっています。
私は乳がんの手術で休職することになったとき、所属部署周辺の人にだけ病気のことを伝えていました。
術後2カ月で復職し、いろいろ落ち着いて来たので職場でよく話す人たちにも乳がんについて打ち明けることにしました。
すると、違う部署に何名か乳がん仲間がいることが判明! 今まで何げなくあいさつしていた人も乳がんだったなんて……自分が乳がんにならなければ知ることもなかっただろうなと思いました。
コロナ禍でほとんどリモートワークでの勤務だったのですが、出勤日を合わせて乳がん仲間でランチ会をしました。
手術した時期や病院によって治療の進め方が違うことや、先生の対応についてどんなことがあったのか聞くのがとてもおもしろかったです!
私が知らないだけでもっと乳がんの患者さんはいるだろうし、珍しいことではないんだと実感しました。
職場にも数名の乳がん経験者がおり、乳がんは珍しい病気ではないと実感したこほこさん。みんなでお弁当を食べながら乳がんについて語り合ったそうです。こほこさんは自分が乳がんにならなければ、一緒にお弁当を食べた人が乳がんだったなんて知らないままだっただろうなと思ったのだそう。自分が病気になったからこそ気付くことはたくさんありますよね。
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