非常に近い価値観を持った私たち
同じ関東圏の土地で生まれ、祖父母や親の職業が同じで、兄弟構成も似ていて、お互い末っ子として育った私たち。境遇が似ているせいか、お金の使い方や家事に対する考え方、倫理観などが非常に近く、価値観の近さが結婚を決めた大きな要因となりました。
実際、結婚して一緒に住み始めてからも「この人とは価値観が合わない!」と思うことはほとんどなく、ささいないざこざはありながらも、円満に暮らしています。しかし、そんな私たちでも、まれにお互いの常識の違いに驚くことがあります。
シチューには「ご飯」が当たり前の幼少期
私の実家では、幼いころからシチューはご飯にかけて食べるのが当たり前でした。もちろん成長するにつれ、この食べ方は一般的ではなく、パンと一緒に食べる人もいるのだと理解しました。
一方で、私と同じようにご飯にシチューをかける人も少なからず存在していたことから、この食べ方はマイナーではあるものの、シチューをご飯にかけて食べる文化も世間一般に受け入れられている、と認識するように。
そんなある日、私はいつもの感覚でシチューを作り、ご飯にかけて夫に出しました。すると、夫に「こんな食べ方ありえない!」と驚かれてしまったのです。
食文化の違いにカルチャーショックを受ける
夫に話を聞いてみると、今までシチューはパンとセットでしか食べたことがなく、「シチューをご飯にかけて食べる文化をそもそも知らなかった」とのこと。私は、ご飯にシチューをかけて食べる文化はマイナーではあるものの、普通の食文化として認識していただけに、夫の言葉に大きなカルチャーショックを受けました。
おいしいから食べてみてと言っても、「どうしても受け入れられない」と拒否する夫。結局、その日は夫の分だけ別にパンを用意し、シチューをかけたご飯は翌日に私が食べました。
その後は、「ご飯と一緒に食べてもおいしいのになー」と思いながらも、夫の好みに合わせて、わが家ではシチューはパンと一緒に食べるようになったのでした。
ほとんどすべてのことで価値観が似ている私たち。でも、他人である以上はどうしても常識のズレは存在するのだな、と実感した出来事でした。
著者/百田
作画/ちゃこ
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