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右乳の全摘手術から約1年。再建した乳房に再び乳頭の姿が! #乳がん絵日記 44

「乳がん絵日記」第44話。2021年に乳がんが発覚し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。浸潤性小葉がんの診断を受け、右胸の全摘と左太ももの自家組織を用いた乳房再建手術をおこなったこほこさん。乳房の再建をおこなっただけで、まだ乳頭は再建していませんでした。約1年越しに自分の胸に乳頭があるのを見たこほこさんは……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師黒田 あいみ 先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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1年前の人間ドックで乳がんが見つかり、そこから手術や治療を続けているこほこさん。1年ぶりの人間ドックを受け、子宮体がんや子宮頸がんなどの検査も受けました。

 

人間ドックから約40日後、こほこさんは乳頭の再建手術を受けることになりました。右胸の全摘に対して複雑な思いがあったこほこさんが、乳頭の再建を経て思ったこととは。

 

乳頭の再建を受ける

#乳がん絵日記44

 

#乳がん絵日記44

 

右胸全摘と自家組織での乳房再建から11カ月たったころに、乳頭の再建手術をおこないました。本当は乳房の再建後、半年もたてば手術できたそうなのですが私がのんびりしていたのでこのタイミングで手術することに。

 

1カ月くらい前に血液検査を済ませ、乳頭再建の術式も決めていました。

 

乳頭再建もいろいろな方法があるのですが、私が受けたのは局所麻酔の日帰り手術で、手術の後もさほど安静にしなくて大丈夫な術式でした。

 

上だけ手術着に着替え、手術台に腰掛けて乳頭の位置決めをしました。形成外科の先生がペンで乳頭の展開図のような何かを私の右胸に描き描き。

 

看護師さんが鏡で私にもデザインを見せてくれようとしたのですが、もうおまかせしました(笑)。

 

乳頭再建の手術はトータル1時間くらいで終わり、その後は夫とランチと買い物をして、お茶の稽古にも行けるくらい痛みは気にならず、痛み止めも不要でした。

 

手術前の検査に約5,000円、手術自体に約25,000円かかったので、全部で3万円近い費用になりました。

 

 

#乳がん絵日記44

 

乳頭再建の手術当日からシャワー可だったのですが、傷が気になるので当日はシャワーせず、翌日シャワーを浴びることにしました。

 

乳頭を保護していたガーゼを外してみると、まだ少し出血してるようだったのですが……ドキドキしながら患部を見ました!

 

まだ黒い手術糸がサボテンのとげみたいに出ていて、傷もハッキリ見えてて、手術をしていない左側よりちょっと大きめで、色も着いていませんでした。

 

実は、乳頭がないことにも慣れていた上にその状態に愛着も湧いてたから、このままでいいかも……なんて思っていたりもしました。しかし、久々に丸いぽっちが自分の右胸にあるのを見たとき、表現しがたいぽわぽわ温かい気持ちになりました。

 

乳がんの告知直後に全摘と聞いて、部分切除で済まないのかな? せめて乳頭を残せないのかな? とMRIの撮り直しもお願いした1年前の私。

 

でもいざ乳頭がなくなって脇まで傷があっても、だんだんと自分の姿として受け入れられるようになっていました。温泉で気になるなら入浴着や入浴タオルもあるし、乳頭も再建できるなんて医療の進歩もなかなかのものだと思いました。

 

感じ方や状況は人それぞれだと思いますが、もし条件が合って乳房や乳頭の再建をやりたいと思ったときに、誰もが堂々とできたらいいなとこの経験を通じて思いました。

 

 

乳頭の再建をおこない、なんとも言い難い温かな気持ちになったというこほこさん。右胸の全摘について聞いたとき、初めはなかなか受け入れられず違う方法がないかを模索していたこほこさんにとって、乳頭の再建は特別なものだったのかもしれませんね。こほこさんは自身の経験を通じ、再建は恥ずべきことではないと思ったのだとか。誰もが自分の受けたい治療を堂々と受けられるようになるといいですよね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターこほこ

    2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。

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