その後、何となく疎遠になったシィさんとエーコさん。数年後、シィさんは女の子を妊娠・出産しました。そして、娘ちゃんに歯が生えたころ、虫歯にならないように家族みんなでチューすることを我慢しながらも、楽しく過ごしていたある日……。
「今度、子どもを連れて遊びに行っていい?」と、久しぶりにエーコさんから連絡が。贈った出産祝いに、ダメ出しをされてからは、片手で数えられるほどしか会っていません。シィさんは、少し迷いましたが、お互いに子育てをしている今なら、対等に話せるかもしれないと思い、会ってみることにしました。
後日、シィさんは自宅にエーコさんと息子くんを招いたのですが……。
友人の子どもの行動にハラハラ…
久々に会うエーコさんの息子くんは、かなりしっかりしていて賢そうで、ハキハキとあいさつをしてくれました。
息子くんは、ひとりっ子ですが、シィさんの子どもに興味津々で遊ぼうとしてくれます。
その姿は、とてもかわいくて和むのですが……。
赤ちゃんへの接し方が、ちょっとハラハラします!
一生懸命に相手をしてくれているのですが、引きずったり、無理に抱っこしようとしたりしていて、しっかりしているとはいえ、やはり小さな子どもなので危なっかしくて目が離せません。
一方、エーコさんはというと、子どもたちにはあまり目を向けずにおしゃべりをしています。
シィさんは、どうしようか迷いましたが、気を付けてもらうようにエーコさんの息子くんに直接声をかけることにしました。
やんわりと注意すると、すぐに抱っこをやめてくれたエーコさんの息子くん。
“さすがお兄ちゃんだなぁ”とホッとしたのですが……。
自分の子どもを注意され、エーコさんは不愉快そうに表情を曇らせたのでした。
まだ、子どもが小さいときに、少し年の離れた子どもたち同士を遊ばせるときは、大きい子のママは特に気を付けなければいけませんよね。今回のように赤ちゃんと触れ合うシーンでは、エーコさんのほうから、わが子に声をかけるべきだったように思います。
公園などでも、子どもから目を離しておしゃべりに夢中になってしまう保護者に遭遇したことがある方もいるのではないでしょうか。皆さんは、自分の子どもではなく、人の子どもが危ない行動をとっているときに、どのようにして声をかけますか?