「セキュリティブランケット」という言葉を聞いたことはありますか? 日本語にそのまま訳すと「安全な毛布」となりますが、赤ちゃんや子どもにとって「あるだけで安心して眠ることができるもの」に対して使われることが多いようです。
眠るときはいつも一緒のタオルケット
5歳になる息子には、赤ちゃんのころから大好きな青いタオルケットがあります。もともとは私が使っていた大人用のタオルケットなのですが、私と一緒に眠るときにいつもそばにあったからか、気付いたら息子が気に入って使うようになったのです。
そのタオルケットがそばにあるだけで安心するのか、夜はその感触を確かめるように抱きしめて眠ります。寝ぐずりをしたときもそのタオルケットにくるむと、すやすやと眠ってくれることが何度もありました。色も手触りも似たようなタオルケットを渡してもなぜかダメ。そのタオルケットじゃないと満足しないのです。
セキュリティブランケット
その話を知り合いにしたら、「それってセキュリティブランケットじゃないの?」と言われました。私にはあまり馴染みのない言葉でしたが、外国では一般的のようで、小さい子どもが寝るときに必ず手にする毛布などを指すそうなのです。
「スヌーピーに出てくるライナスがいつも持ってる毛布だよ」と言われて、「ああ!」と納得しました。
セキュリティブランケットっていいの? 悪いの?
そんなセキュリティブランケットですが、賛否両論あるというのも最近になって知りました。反対派の人は「ある特定のものに固執するのはよくないのでは?」という考えのようなのです。
たしかに、ライナスのようにどこへ行くにも手放せないほど依存してしまうのは困るかもしれません。だけど、「眠るときにあると安心する」という精神安定の役割を果たすのなら、悪くないのではないかなと思います。
息子の場合は、おばあちゃんの家などに泊まるときは、そのタオルケットがなくてもすんなり寝てくれます。だけど自宅に戻ってきて青いタオルケットとご対面すると、しばらくぎゅっと抱きしめて離さないことがあり、やはり息子にとっては安心を与えてくれる特別な存在のようです。
ちなみに、親戚では8歳くらいまで「お母さんのパジャマ」を抱きしめて眠っていたという子もいます。理由は「大好きなお母さんのにおいがして安心したから」だそうで、もちろん大きくなってからはちゃんと卒業しました。みなさんも振り返ってみたらそういうものがあったのかもしれませんね。