結婚後、太りだした体形が気になる夫
食べることが大好きな夫は、好きなときに好きなものを食べる生活を続けていました。若いころはしっかり運動していたこともあり、太ることはなかったようです。
しかし結婚して数年がたったころ、体の老化が始まりだしたことで少しずつ太るように。結婚する前から「俺は太らないことが自慢だ」といつも大量に食事をとっていた夫でしたが、体形を気にし始めてからは小食に変わっていったのです。
大好きだった食事をセーブするようになったためか、食事になると夫の顔からは笑顔が消えていきました。そんな夫を見かねた私は、しっかり食べても太らないように、日々の食事を野菜中心の和食に変えることを決意しました。
太りやすいイメージのあるお肉や、コレステロールが多いと聞く卵などの食材を極力使用しないように。お肉を入れない煮物や野菜を使用したおひたしを日替わりで作り、野菜メインの食事を作るように毎日意識しました。
結果が出だして夫も大喜び!
今まで外食が多かったわが家ですが、「可能な限り自宅で食べよう」と夫と話し合い、私は野菜メインの和食を作る日々を送るように。
最初は「野菜ばかりの食事が続いたら飽きるかな?」と心配していましたが、そんな心配とは裏腹に「おいしいね」「こんな料理もあったんだ」と夫は楽しそう。食事時の夫に笑顔が戻ってきたことにホッとしていました。
野菜中心の食事になったことでメニューのレパートリーは格段に減りましたが、夫も私も食事の内容には大満足。
野菜メインの食事をとっていたおかげか、夫の体重は徐々に減っていったのです。
夫婦で野菜中心の食生活を始めて数週間がたちました。私も夫も「なんだか疲れがたまりやすくなった気がする」という言葉を口にする頻度が増えてきたのです。
最初は仕事の頑張りや睡眠不足からくる疲労だと思い、あまり深く考えていませんでした。
疲れがたまりやすい原因は
しかしあまりにも疲れが取れない日が続き、「これは何か原因があるのでは?」と考えるようになったころのことです。たまたま管理栄養士の友人と会う約束をしていた私は、このことを相談しました。
すると友人から「何か疲れがたまるような心当たりはない?」と聞かれたため、仕事が忙しいことや睡眠不足などを伝えます。友人は「疲労がたまる要素に当てはまると思うけど、食事とかきちんととっているの?」と続けて質問してきました。
そこで初めて、最近夫が体形を気にしだしたことや、お肉や卵をあまり使わない野菜中心の食事に変えていることを伝えました。
すると、「それだよ! お肉や卵を使わない食事が原因だと思うよ」と思ってもみなかった指摘が返ってきたのです。
野菜だけの食生活はNG!?
太ると思っていた食材をセーブして健康に良いはずの野菜をとっていたので、私はびっくりして同時に「えっ?」とはてなが浮かびました。
友人は管理栄養士として働いているため、栄養バランスのことには詳しいはず。 友人は私たちの食事内容を詳しく聞き、「野菜を中心にした食事だけの生活では必要な栄養素がとれていない」「野菜だけではなく、肉や魚、卵などのたんぱく質など、いろいろな栄養素をバランス良くとることが重要」であることを教えてくれました。
帰宅後、友人から聞いた話を夫に伝えると、「そうだったんだ……原因がわかってよかった!」と、体調不良の原因がわかったことに安心した様子。
私は「野菜を食べれば健康的になる」「お肉や卵などの食材は太りやすい」と間違った認識をしていたのを改め、それからは使用するのをやめていた食材をきちんと使い、栄養バランスの取れた食事を作ることに。
今回の件で、野菜だけにこだわらず他の食材もバランス良く食べれば、夫の肥満問題も解決できることを学びました。その後、食事を見直したことで疲れることは減っていき、体調は改善していきました。
まとめ
当初は間違った思い込みの食事法だけで夫の体形を変えようと頑張っていた私。しかし、間違ったダイエットは、健康面へ影響を及ぼすことがあることを知ったのです。そして、バランスの取れた正しい食事や、適度な運動を取り入れるなどの対策が、健康を保つためにも大切であることを学びました。
これから先、食事の栄養バランスを考え直す機会があるときには、管理栄養士である友人の意見を取り入れ、私たちに合った正しい方法を試していきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
【久野さんからのアドバイス】
たんぱく質は、炭水化物・脂質と共にエネルギー産生栄養素のひとつです。筋肉・臓器・皮膚・血液などの体構性成分や、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分として働きますので、生命の維持に欠かすことができないものです。たんぱく質が不足すると、成長障害・体力や免疫機能の低下などが起こりやすくなり、風邪や感染症にかかりやすくなったり、体調不良を起こすリスクが高まります。ビタミン・ミネラルの供給源である野菜類も大切ですが、毎食、肉・魚・卵・大豆製品などからたんぱく質をしっかりと摂取するように心がけましょう。
取材・文/武田さやか
イラスト/エェコ
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著者:武田さやか
2歳の娘と夫の3人暮らし。最近パパだけに発動する娘のイヤイヤ期をなだめるのに苦戦中。機嫌がいいときにはみんなで仲良くお散歩に出かけています。