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子ども同士のトラブルに親はどこまで口出しできる? 見守り過ぎはよくないと感じた出来事

子どもが集団生活を送れば、友人関係のいざこざは避けては通れないものです。人懐っこく友だちの多い子でも、また友だちの少ない子であっても、それは同じだと思います。いじめる子になってほしくないとは思いつつ、嫌がらせをされたらやっぱり腹が立つのが親心。言い返せないやさしさに感心はしながらも、大人げなくイライラしながら過ごした次男の小学校時代の経験をお伝えします。

 

約束をすっぽかされ泣いて帰ってくることも

小学校に上がってまずぶち当たる壁が、「〇〇くんの家に遊びに行っていい?」とか「△△時に待ち合わせして遊ぶ」などの、子ども同士で取り付けてくる約束事だと思います。ネットの記事の見過ぎなのか、遊びに行く家に失礼なことをしてトラブルになっては大変と思い、前もって親御さんに連絡したり、お菓子をたくさん持たせたりしました。

 

ところが約束していたのに、いざ行ったら遊べないと言われたとか、公園に行ったら30分待っても誰も来なくて泣いて帰ってきたというようなことがちょくちょくありました。子どもなので、親との約束を忘れることもありますから、先に約束していた友だちがいたことを忘れて他の約束をしてしまったりすることもあるのでしょう。

 

意地悪とかではないので、仕方がないとはいえ、悲しむ姿を見るのはつらいものがありました。ただ長男は友人付き合いが天才的にうまい子で、約束をすっぽかされたりしたこと以外は特にトラブルもなく過ごせました。

 

問題は次男です。友だちが欲しいのに控えめで作れないのですが、一方でおもしろいことをしようと空回りして周りをドン引きさせたりして、変わった子だと思われて引かれたりと、なかなかうまくいきませんでした。

 

次男は特に1人が好きなわけでないため、これまた見ていてつらかったのを覚えています。あまり学校のことをしゃべってくれず、こちらから何とか気分を盛り上げてあげることでやっと話してくれるくらいなので、どんなふうに過ごしているのかがなかなかわからず苦労しました。

 

野球クラブでいじめを受けていた次男

少年野球のイメージ

 

長男と同じく次男も野球を小学3年生で始めました。学校の部活ではなく地域のスポーツ少年団です。長男は物覚えも早く野球が大好きで得意だったのですが、次男はお兄ちゃんが楽しそうだからという理由だけで始めてしまいました。覚えるのもこなすのも時間がかかるので、何かと長男と比べられ、周囲の子どもの目はあまり温かいものではありませんでした。

 

自分なりに頑張って溶け込もうとするのですが、そのやり方が奇異に感じられたのか、いじめの定番である「くさい」や「汚い」のような言葉を投げかけられたようです。ただ、仲良くしてくれない、仲間に入れてくれない程度のことしか私に教えてくれず、そうしたことがわかったのはかなり後でした。

 

野球の監督に話せればよかったのですが、すぐに言えない事情がありました。まず、嫌なことを言ってくるのがそのクラブのトップレベルの子たちだったことです。その子たちがチームにとって大事なのは明白です。そして次男には発達がゆっくりな面もあって、迷惑をかけているような負い目が私にあり、どう口を出していいのかがわからなかったのです。学校でも嫌な目に合っていたので、なおさらどこまで介入していいのか本当に迷いました。

 

 

ついに監督にいじめを報告!

ファイティングポーズを取る女性

 

野球自体は好きで通っていた次男でしたが、いじめのようなことは続いたらしく、ついに「もうやめたい」とぽろぽろ涙をこぼして言いました。こんな状態になるまで何もできなかった自分に幻滅しつつ、意を決して監督にメールをすることにしました。

 

監督には、最初はからかい程度だったが、「くさい」「汚い」などの言葉を浴びせられること、「〇〇菌!」と言われて逃げていくようなことをされていると伝えました。

 

次回の練習終わりに話をしたいと添え、心臓をバクバクさせながら会いに行きました。監督は会うなり、「もっと早く言ってくれればよかったのに」と言ってくれました。すでに次男を含めた同級生を集めて怒った後だったとのこと。普段は温和なおじいちゃんのような監督ですが、今まで見たことがないほどの怒りっぷりだったそうです。

 

競技がうまいとかは関係なく、そういう行動を取るお前たちこそやめるべきなのだと、当事者の子どもたちに話したと言います。クラブの実情もあって踏み込むタイミングを逃していた私ですが、監督のツルの一声で解決に結びつきました。

 

子どもたちはいじめている意識はまったくなく、おもしろくてからかっている程度だったらしく、その後嫌がらせは以降ぴたっとなくなりました。仲が良いとまではいかなくても普通に過ごせるようになり、野球も続けています。

 

監督にメールを送らなかったら、解決しないままで大好きな野球をやめなければならなかったかもしれない次男。どうにもならなくなったときには、適切な形で手助けできる見極めをしっかりしていきたいと思わされた出来事でした。

 

まとめ

子ども同士のいざこざは、集団生活を過ごすにあたっては絶対に起こり得ることだと思っています。喧嘩をしたり、つらい思いをすることで人にやさしくなったり、成長していけることもたくさんあるでしょう。

 

ある程度は子どもの様子を注意深く見守りますが、非常時には介入し過ぎるくらいでもいいのかなとも感じます。ただそれも度を超えると、かえっていじめや嫌がらせにつながったりするので、そのあたりの見極めをしっかりできればと思っています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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著者:まさみ

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