30歳のパニ子は、3歳の娘・パニ美の母。仕事と家事育児に追われる兼業主婦です。毎日パニ美の笑顔に癒されているのですが、夫・マサキには困り果てています……。
「娘より俺が優先」と言うダメ夫
ある日、パニ美に食事を食べさせているときに、マサキが仕事から帰宅。夕食は自分で温めてもらうことを伝えると、「なんで俺が台所に立たなきゃなんないんだよ!」と文句を言い、子どもの世話より先に自分の飯だと言い始めました。その様子を見たパニ美が、「ママ、お先にパパのごはんどうぞ」と待ってくれました。
マサキは結婚前「子どもが好き」「家事分担を約束する」と言っていたのですが、すべて嘘。家事育児を全くしないばかりかパニ美にも興味がなく、ずっとパニ子に依存してきます。家事をしている横でマサキが会社の愚痴をこぼしてくるので、パニ子はぐったり……。
「子どもを優先するなら離婚だ!」妻は唖然
ある夜、パニ子がパニ美のお世話をしていると、「娘なんて、どうせ嫁に行って親元を離れるだけじゃないか。甘やかしても、なんの得もないだろ! 子どもを優先するなら、離婚だ」と言い始めたのです。
マサキの発言に唖然としていると、パニ美がマサキに近づき「さぁ、一緒にお布団に行こうね。パパ、ママをあんまり困らせちゃダメよ。お布団に連れていってあげますから、一緒にねんねしましょうね」と、戸惑うマサキを寝室に連れて行ってくれました。
パニ美が寝室から出てきて「ママ、パパが満足するまでお世話してあげようよ」と言ってきたのです。そして2人は翌日から徹底的にマサキをお世話をすることに決めました。
3歳に面倒をみられる30歳
翌朝、パニ子とパニ美はマサキに「まぁ~一人で起きられて偉いねぇ~よく寝れたかなぁ?」「さぁ、お顔キレイキレイにしましょうね」と言い、子どものように扱うことに。
驚いたマサキが「俺を子ども扱いして、何が面白いんだよ!」と文句を言います。「あら、あなたが望んだことじゃないの。お世話をして欲しいってw」とパニ子。
「俺は、ただパニ子にとって俺が一番の存在でいたかったの! パニ子に構って欲しくて、甘えたんだけなんだ!」と本音を言うマサキに、「あなたは1番邪魔で手のかかる存在よ」とパニ子はこれまでの怒りをぶつけます。
甘え続けた夫の末路
「パニ美を大切にしてもメリットなんてないじゃないか!」と憤るマサキに、パニ子は「娘を大切にするのは損得勘定なんかじゃない」と語り、離婚を提案したのです。もちろんマサキは反対しましたが、厳しい義両親が現状を知り、「離婚してパニ子さんを自由にしてあげなさい」と諭してくれたおかげで無事離婚できました。
離婚後のマサキは義母に家事を教えられながら実家暮らしを始め、肩身の狭い思いをしているそう。一方、パニ子とパニ美は2人で支えあい、仲良く過ごしています。
子どものお世話をするというのは、相手を特別扱いしたり甘やかしているわけではありません。子どもが将来困らないように、思いやりを持ってサポートをしているのです。子どもに嫉妬する夫が迎えた、因果応報の結末ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。