パニ子は28歳の兼業主婦。2歳の息子リクと夫シンゴと3人暮らしです。リクはイヤイヤ期真っ最中で、毎日本当に大変! 朝ごはんを食べたがらないリクをなだめ、保育園に送るパニ子ですが、シンゴは「子育ては母親の仕事」と言って、全く育児をしないのです。
イヤイヤ期の息子と、無理解の夫
パニ子は毎朝5時起きで仕事に家事に奮闘していますが、息子のイヤイヤに対応していると仕事が遅刻ギリギリに。夜もリクが「あっち行って! ママキライ!」と大泣きし続けるため、ご近所から苦情が来る始末。
パニ子が「もう限界……」とつぶやいた時、シンゴが帰宅。「イヤイヤ期の子どもには共感が大切なんだよ」と言うので見本を見せてもらったところ、さらにギャン泣き!
しかし、「お前が下手なだけじゃん? もっと効率的に子育てしないと」と責めてきます。そればかりか、「俺は、パニ子が早く立派な母親になって欲しくてあえて助けないの!」と自分が家事育児をしないことを正当化。
限界にきたパニ子はリクと一緒に家を飛び出し、実家に逃げ込みました。
実母のあたたかい言葉に決心
パニ子の母は「子どもはね、この人になら甘えられるって人にイヤイヤするものだよ。つまり、パ二子は100点満点の母親ってことさ」「あんたも気持ちがついてかないんだろう? それはリクと真剣に向き合っている証拠」と、リクもパニ子も成長するために頑張っていると慰めてくれました。
パニ子は母の助けを借りながら過ごすうちに、とある決心をします。
実家に迎えにきた夫に、離婚届をつきつけて
3日後、シンゴが実家にやって来たものの、その理由は家事をしてくれる人がいなくなったから。「早く帰ってこいよ! 家のなかが大変なことになっているぞ!」と家事はパニ子がやるものだと思っている様子。
パニ子はシンゴに対し、家事育児を全くせず、限界まで頑張る妻に育児を押し付け、的外れなことばかり言ってくる夫は嫌だと伝えます。そして離婚届を差し出しました。
もちろんシンゴは離婚を拒否しますが、パニ美の母に説教されてしぶしぶ承諾。その後、パニ子とリクは実家で新たな生活を始めました。心の余裕を持てたことで、子育てにも少し余裕が出てきているようです。
子育てに正解はなく悩みはつきもの。一人で抱え込まず適度に周囲に頼りながら、一緒に成長していきましょう。