イヤイヤ期の息子と、無理解の夫
私は毎朝5時起きで仕事に家事に奮闘していますが、息子のイヤイヤに対応していると仕事が遅刻ギリギリに。
夜も息子が「あっち行って! ママキライ!」と大泣きし続けるため、ご近所から苦情が来る始末。
私が「もう限界……」とつぶやいたとき、夫が帰宅。
「イヤイヤ期の子どもには共感が大切なんだよ」と言うので見本を見せてもらったところ、さらにギャン泣き!
しかし、「お前が下手なだけじゃん? もっと効率的に子育てしないと」と責めてきます。
そればかりか、「俺は、お前が早く立派な母親になってほしくてあえて助けないの!」と自分が家事育児をしないことを正当化。
限界にきた私は息子と一緒に家を飛び出し、実家に逃げ込みました。
実母のあたたかい言葉に決心
母は「子どもはね、この人になら甘えられるって人にイヤイヤするものだよ。つまり、あんたは100点満点の母親ってことさ」
「あんたも気持ちがついていかないんだろう? それは息子と真剣に向き合っている証拠」と、息子も私も成長するために頑張っていると慰めてくれました。
私は母の助けを借りながら過ごすうちに、とある決心をします。
実家に迎えにきた夫に、離婚届を突きつけて
3日後、夫が実家にやって来たものの、その理由は家事をしてくれる人がいなくなったから。
「早く帰ってこいよ! 家の中が大変なことになっているぞ!」と家事は私がやるものだと思っている様子。
私は夫に対し、家事育児をまったくせず、限界まで頑張る妻に育児を押し付け、的外れなことばかり言ってくる夫は嫌だと伝えます。そして離婚届を差し出しました。
夫は離婚を拒否しましたが、私の母に説教されてしぶしぶ承諾。その後、私と息子は実家で新たな生活を始めました。心の余裕を持てたことで、子育てにも少し余裕が出てきたのでした。
◇ ◇ ◇
子育てに正解はなく悩みはつきもの。ひとりで抱え込まず適度に周囲に頼りながら、一緒に成長していきましょう。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。