パニ子は28歳の専業主婦。2歳の娘・パニ美と夫の勇気と3人暮らしです。パニ子は、パニ美が1歳のときに職場復帰を考えていましたが、勇気の要望で家庭に専念することに。しかし、その決断が夫婦関係が崩れる始まりだったのです……。
専業主婦の妻を見下し続ける夫
以前はパニ子が作った料理もたくさん褒めてくれたし、洗い物や洗濯物も一緒にやっていた勇気。今では食器や洋服は放置され、料理への文句が絶えなくなりました。
休日も夕方まで部屋で寝ていたのに、起きてきた途端「なぁー飯はまだ? どーせ1日中暇なんだし俺に合わせて作っておくことぐらいできるだろ?」と言う始末。
口を開けばパニ子やパニ美を見下す発言ばかり……。
「嫁選び失敗した!」夫の暴言に我慢の限界!
ある日、パニ子が前日の勇気のリクエスト通り煮魚を作っていると、「なんか魚の気分じゃないなー」と言い出す勇気。「俺が野菜嫌いなの知っていてサラダ出すとか嫌がらせじゃん! 俺の給料で野菜を買うなよ!」とまで言ってくるのです。
「マジで嫁選び失敗した! 実家ではもっといいもん食っていたんだからな! お前と結婚してからロクなもの食ってねー気がするわ」と暴言を吐かれ、限界に達したパニ子は「食べたくないなら食べなくてよし!」と反撃! その結果、勇気は怒って寝室に行ってしまいました。
そのとき、パニ子はあるアイデアを思いつき、とある人に電話を掛けたのです。
義母の手作り料理に顔面蒼白!
そして翌日、勇気が家に帰ると、義母が手作りの夕食を用意して待ってくれていました。義母は料理がとても苦手で、味覚も独特。なんの料理だかわからない黒々した食べ物がずらりと並び、勇気は青ざめています。
パニ子は勇気の食事を義母に任せることに決め「実家の味を恋しがっているから作ってあげてほしい」と連絡したのでした。義母は息子に手料理を食べさせられると大喜び。
パニ子はこの機会にパニ美を保育園へ預けて、職場への復帰を決断。そしてパニ子は、勇気の食事は今後すべて義母に任せると依頼。義母はお昼のお弁当も作ると張り切ってくれています。
準備を整えて離婚を切り出した妻
パニ子はその後復職し、パニ美と2人で生活できるくらいの給料を得ることに。一方、勇気は毎日義母のまずい料理に苦しみ、次第に痩せていきました。「なぁパニ子、お願いだからたまには俺の分の料理も作ってくれないか……?」と言う勇気に、「私はロクなものが作れませんのでお断りします」と皮肉たっぷりに返しました。
職場の社宅も借りられたパニ子は、満を持して離婚を切り出しました。勇気からの暴言を録音していたこともあって、慰謝料と養育費を得ることに成功。勇気は借金に苦しみ、昼夜働きづめで大変な生活を過ごしているそう。妻を見下し続けた、因果応報ですね。
パニ美も保育園で楽しく過ごしており、パニ子とパニ美の2人の生活はとても充実しています。専業主婦で家にいるからって、休んでいるわけではありません。狭い視野で物事を見て、相手を批判するような夫とは別れて正解だったのではないでしょうか。