毎週末、実家に帰る夫
夫は毎週末、1人で実家に出かけていきます。
娘を連れて行ってほしいといっても、親孝行の邪魔だと言って断る始末。
さすがに義両親も迷惑なんじゃないかと思い、ある夜、義実家に電話をかけてみた私。
どうやら夫は、「妻と娘は用事がある」と嘘をついて、実家でただゴロゴロしていた様子……。
私は、夫の話を信じている義母に、全部デタラメで家でもふんぞり返って困っていることをバラしました。
すると義両親から、夫と“あること”を話し合っていると打ち明けられて……。
夫の裏切りが発覚!妻の決意は…?
ある朝、いつものように私が出かける支度をしているときでした。
「話があるんだ……」と、夫から話しかけられました。
一体何事かと思って話を聞いてみると、私に相談もなしに義実家の近くに土地を購入したと告げられました。
しかも、売買契約を結んで頭金も支払い済みとのこと。
……でも、夫には土地を買うお金なんてないはず。
一体支払いはどうしたのかと尋ねる私。
「それなら大丈夫。頭金は子どもの貯金で払ったよ」
なんと、せっせと貯めてきた娘の教育資金を使い込んでいたのです……!
もう無理……。限界……。
娘を保育園へと送る道中で、私の決意は固まりました。
その日の夜――。
夫は帰ってくるなり、ふてくされた顔の私を見てまだ怒っていると思ったのか「わが家にとって一番ハッピーな金の使い方をしたんだ」と主張してきます。
その態度を見て、自分がしでかしたことの重大さをまったくわかっていないと感じた私は、反撃を開始することにしました。
ついに反撃開始!
そんなとき、ナイスタイミングで、義両親が娘を連れてやってきました。
私は夫の愚行について余すことなく報告するため、保育園のお迎えを義両親にお願いし、わが家へ来てもらうことにしたのです。
息子の愚行を聞かされた義両親は、当然ながら激怒。夫はあくまで家族のためと言い訳を並べますが「そのために、娘の教育資金に手をつけていいわけないじゃない」と、冷静に突っ込む私。
さらに、衝撃の計画を夫に教えてあげることにしました。
「お義父さんとお義母さん、お引っ越しするらしいわよ」
実は、夫の身勝手さを警戒して、義父母も作戦を練っていたのです。
「私たちにいつまでも甘えるだけでなく、大切な妻と娘をないがしろにするなんて……最低よ!」
義母の言葉に絶句する夫。
そこで私は、とうとう離婚届を突きつけたのでした。
結局、夫は家を追い出され、夫の両親からは絶縁されました。
土地の売買契約はキャンセルとなり、夫は違約金の支払いを求められる事態に……。
養育費の支払いもあるため、今や死にものぐるいで働かざるを得ない毎日のようです。
ちなみに、私たち母娘と義理の両親は、今でも良い関係を保っています。
◇ ◇ ◇
家族だからといって何をしても許させるわけではありません。信頼関係を壊すのは一瞬。家族だからこそ、誠実さが大切ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※2025年2月28日:内容の誤りを訂正