ママ友との付き合いは大切だけど…
仕事は楽しいけれど毎日クタクタ! やっとの思いで保育園へ迎えに行った私は、娘の友だち・A美ちゃんとその母のA子さんに出会います。
「◯◯ちゃん(娘)のママですか? 仲良くさせてもらっているA美の母です〜」
娘に友だちができたようでひと安心! 少し話し、私たちは連絡先を交換しました。
これからは仕事のほかに、ママ友との付き合いも頑張らなくちゃと思った矢先のこと、私は早速、厄介な事態に巻き込まれることになったのです。
「プロのくせにセコイわよ!」捨て台詞にあぜん
「そういえば、◯◯さん(私)って看護師さんでしたよね? 旦那さんから聞いてますよ!」
どうやら夫が話したようで、A子さんは私の職業を知っていました。
看護師をしていると、何かと頼りにされがちなので少し憂うつな気持ちになった私。返事にちゅうちょしていましたが、A子さんは気にせず続けます。
「夫と2人で旅行に行きたいから、うちの子を預かってくれない? 看護師なら何かあっても安心してお願いできるわ〜」
あまりに図々しい申し出に呆気に取られた私でしたが、人様の子どもを預かるのは重大なこと。ましてや仕事もあるので丁重にお断りをしました。
しかしA子さんは諦めません。
「A美は丈夫な子だし、わがままも言わないいい子よ! 適当にごはんだけ食べさせてくれればいいから〜お願い!」
「そういう問題ではなくて、うちは託児所じゃないですし、ご両親や親戚に頼んでみてはどうですか?」
「何よ! ケチ! プロのくせにセコイわよ!」
A子さんは捨て台詞を残し、去っていきました。
看護師だと知られるといろいろと相談をされることはありますが、まさか託児を頼まれるとは……。
「お前冷たいな!」え!? 私が悪いの?
家に帰っても腹の虫は治まらず、私は夫に愚痴を言いました。
「託児を頼むなんて信じられない!! 看護師を何だと思ってるのよ!」
賛同してくれると思って疑わなかった私。
しかし夫は冷めた目で見つめ、こう言いました。
「お前冷たいな。ちょっとぐらいなら、面倒見てあげればいいじゃん」
「断った私が悪いの?」
「だってお前は子どもの世話に慣れてるだろ? だったら楽勝だろ。世の中、持ちつ持たれつだと思うけどね」
「じゃあ私は看護師だから預かれるとして、A子さんさんは娘を預かってはくれないよね? それって不公平じゃない」
「そんなに怒るなよ! お前、意外とケチだな」
夫に相談しなければよかった!
私は後悔し、ますますイライラが募るのでした。
子どもを預けたかった理由
夫の反応にモヤモヤしていた私。数日後、ひょんなことからその理由が明らかになったのです。
それは保育園のお迎えのとき、保育園の先生から告げられたのです。
「そういえば先週末の日曜日、映画館で見かけましたよ〜! ご夫婦で映画なんてラブラブですね♡」
先生が言うには、夫が女性と2人で映画を見ているのを目撃したとのこと。
しかし先週末の日曜日、夫はゴルフに行っていて留守。もちろん私も映画館には行っていません。
しかも帰ってきたのは深夜だったはず。私はすぐさま興信所に夫の身辺調査を依頼しました。
調査結果を見て、私は言葉を失います。
結果は完全にクロ! 相手はまさかのA子さんだったのです。
どうやら夫とA子さんは、私に子どもを預けて不倫旅行に出かけようとしていた様子。
子どもを押し付け旅行に行った不倫カップルの末路
グルになって私を利用しようとするんなんて、許せません! 私は2人に復讐するための準備を進めることにしました。
その作戦とは、A美ちゃんを預かるというもの。A子さんはルンルンしながら旅行に出かけました。
もちろん旅行の相手は私の夫です。
私は母に娘とA美ちゃんを預け、2人の旅行先に突撃! 不倫旅行の現場を押さえることに成功しました。
保育園の送り迎えをきっかけに出会い、意気投合したという2人。私に子どもを預けて旅行へ行こうと提案したのは、まさかの夫でした……。
私に不倫の証拠を押さえられた2人。おかしいことに、どちらから声をかけたのかをなすりつけ合う始末。そのまま大喧嘩になる2人を置いて、私は娘の元に帰ったのでした。
◇ ◇ ◇
妻に不倫相手の子どもを預け、旅行に出かけた夫。最初に断った妻を「冷たい」「ケチだ」と言ったのにも合点がいきますね。妻に不倫旅行の手伝いをさせようとするなんて言語道断です。夫と浮気相手にはしっかりと償ってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。