美鈴は、夫の大輔と2人暮らし。今は第1子の出産を控え、産休中です。やさしい夫は、出産予定日が過ぎて落ち着かない妻に、会社から連絡を入れてくれます。不安になる美鈴を励まし、いつでも病院に駆けつけると言ってくれる夫。しかしその日は、義父からも美鈴に連絡が……。気遣う大輔とは正反対に、デリカシーのない発言の嵐で、美鈴は困惑するばかり。
そんなとき、美鈴の陣痛が始まって――。
初孫の顔が、30点!?
翌日、美鈴は元気な女の子を出産。初孫を見に、義父母もやって来てくれました。見舞客が帰った、その日の夕方のこと、話題は子どもの話になりました。すると義父は言いました。
「ほんとかわいそうだ。ありゃ苦労する」
「30点! 平均よりもブスだねw 」
義父は、自分が1番だと思っているタイプ。実の息子の大輔ですら、ブサイクだと思っている様子。美鈴にとって大輔は素敵な夫で、娘もとてもかわいい存在です。自分のことならまだしも、大切な家族のことをひどく言われ、美鈴はもう義父の発言が冗談とも受け止められなくなりました。
話は、結局美鈴の仕事復帰にまでおよび……。
「女が働いても意味なんてない! 」
義父の暴言に、とうとう美鈴の堪忍袋の緒が切れました。
30点もない!? 夫の言葉の真意とは…
「お義父さんに30点のブスだって言われた…… 」
「俺は30点もないと思うけどな〜w 」
「え……? 」
ついに、我慢の限界に達した美鈴。大輔に義父との会話を話したところ、耳を疑うような発言が! しかし、大輔の言葉の真意は……。
「父さんの顔がトップの世界だったら、俺の娘はもっと点数低いよw 」
美鈴は大輔の言葉に納得。お義父さんの顔がトップの世界ならば、娘は低くていいと思い直します。
その後、2人は話し合い、今後一切義父とは関わらないと決めました。お宮参りも、声をかけたのはお義母さんだけ。のけものにされたことを知った義父は、慌てふためいて連絡してきましたが……。謝罪をすると言いながら、またもやデリカシーのない発言を繰り返すばかり。美鈴は、義父の発言が我慢の限界であることを伝え、鏡で自分の顔をよーく見て出直してくるよう、促したのでした。
そして、義母とはこれまでと同様、仲良く助け合っていくと宣言。逆上する義父は、義母をもさげすみ、まだ自分との生活に縛りつけようとする始末。美鈴が、義母と同居する話があがっていることを伝えると、さすがに義父も寂しい声を出し始めました。けれども、美鈴たち夫婦は容赦しません。
「思う存分悲しんで困ってください」
デリカシーゼロの義父のその後…
今までのうっぷんがたまっていた義母は、もちろん家を出ました。義父は家事が一切できないため、家も食生活も大荒れ。さすがの義父も弱りに弱って、やっと心からの謝罪をしてきたということです。悪かったのは自分の方だったと……。
そこで家族で話し合い、家事を一通り自分でできるようになること、2度とデリカシーのない言動をしないことを条件に、義母が義実家に戻る約束をしました。現在は、義母が戻ること、美鈴と大輔たちとの関係修復のため、義父は家事を頑張っています。また義父が何か言ってきたら……? 美鈴さん、またコテンパンにするそうですよ!
お義父さんは冗談のつもりだったのかもしれませんが、度が過ぎる発言は考えものですね。これに懲りて、お義父さんが相手の立場にたった言い方ができるようになるといいですね。