妊娠中のつわりに苦しむ舞は、家事に追われていてなかなか休める暇がありません。
挙句、貧血がひどく、とうとう医者から安静にするよう言われてしまいます。
そこで夫の紘に里帰り出産をしたいと打診するも、紘の大反対を食らい……。
つわりでツライのに…
妊娠中のつわりと貧血に苦しむ舞ですが、紘は「妊娠を病気と一緒にするな!」と、一一向に家事を手伝おうとしません。
限界を迎えた舞は、しばらく実家に帰ってそのまま里帰り出産をしたいと紘に伝えますが、「絶対にダメ。お前がいなくなったら誰が家事をやるんだよ!」という言葉が返ってきます。
たまらず「じゃあ里帰りの間は家事代行とかに頼もうよ!」と提案しますが、「お前がやれば済む話なのに、家事代行なんて贅沢だ」と言って聞く耳を持ちません。
そこで舞は強行突破に出ることに……。
「赤ちゃんも心配だから、やっぱり明日実家へ帰る」と告げ、わめき散らす紘に「大丈夫!助っ人を呼んでいるから、家事のことは心配しないで!」と伝えるのでした。
その翌日、「おい、どういうことだよ……」と紘からメッセージが届きます。
舞が助っ人として呼んだのは、なんと舞のお父さん。
「てっきり業者の人が来ると思っていたのに、なんでお義父さんなんだよ……」と、紘は日頃からあまり交流のなかった相手に気まずさを感じている様子。
すかさず舞は、「うちのお父さんは家事の腕はピカイチだから安心して!泊まり込みで家事を手伝ってくれるって」と、紘を突き放したのでした。
スパルタ修行!?
それから1カ月後……。
無事に生まれた子どもの写真を紘に送るついでに、「お父さんとの生活はどう?仲良くしている?」と質問を投げます。
すると……。
「お義父さんが帰るように言ってくれませんか…?」
「なんで?家事完璧でしょ?」
「ごめんなさい、お願いします…」
どうやら、「家事もできないくせに威張るな!」とスパルタな義父にだいぶしごかれていたようで、家事はもちろんのこと、紘のだらしなさや食事のマナーまで注意をされ続けた様子。
肉体的にも精神的にも追い詰められた紘は、「俺が悪いのは十分わかったから」と、自分に父親になる自覚が足りなかったことを猛省するのでした。
生まれ変わった夫とともに
スパルタな義父から逃げずに、なんとか修業期間を乗り切った紘。
そんな紘を見て、舞は「紘が頑張ってくれたこと、私はわかってるよ」と労います。
紘はこれまでの自分の行いを悔い、舞に謝罪するのでした。
それから2週間後、舞は紘がいる家に帰りました。
すっかり生まれ変わった紘に、義父は「お前を信頼している。娘を頼んだぞ」と声をかけます。
その言葉に、紘は涙ながらに生まれたばかりの子どもを強く抱きしめるのでした。
現在は、夫婦として対等に過ごすことができるようになった舞たち。
紘が思いやりの心を持ってくれたことで、夫婦仲はとても良好になったのでした。
少々荒っぽい方法だったかもしれませんが、まさに「百聞は一見に如かず」ですね。