やさしいはずの義母、その真の顔
我慢の限界に達した私は、義母の暴言をこっそり録音し夫に聞かせました。夫は「あぁ……わかったよ。今日はもう遅いし、明日昼休みに電話して母さんに言っておくから~」と、あまり真剣に取り合ってくれません。
その翌日からも義母は相変わらず家に来るため、夫に確認してみると、義母に何も伝えていなかったとのこと。しかも「母さんよりも、お前のほうがネチネチしてるじゃん。お前、母さんが絡むとすげーうっとうしいよな!」と言う始末。
夫も亭主関白に豹変!
これを機に、夫の亭主関白的な態度が目立つようになってきました。ことあるごとに「夫は家庭の大黒柱だぞ!? 嫁が亭主に上からモノを言うな!!」と責めてくるのです。私は離婚を考えるも、なかなか行動に移せずにいました。
そんな中、夫の親戚との初顔合わせの食事会が開かれ、私は不安を胸に義実家へと向かいます……。
地獄の親戚食事会
その食事会で、夫は私のことを「うちは不出来な嫁でさぁ! とんだハズレ嫁引いちまったよ~」と言い、義母も「料理がてんでダメなんですよ~人前に出すのも恥ずかしいわ」と言ってきます。
私が泣きそうになりながらうつむいていたら、「ざまあみろ。いつも亭主の俺に偉そうに言ってくる仕返しだ!」と夫が耳打ち。
離婚を決意し私が動こうとしたその途端、義父が「いい加減にしろ! ふたりとも謝りなさい!」「母さんの料理は全部、冷凍食品とインスタント、スーパーの総菜だろうが! それが悪いこととは思わないが、一体どの口が言ってるんだ!」と説教。
ふと周囲を見渡すと、義母と夫に軽蔑の眼差しを向けています。義母は顔を真っ赤にしてうつむいています。
証拠の音声を手に、これまでの反撃に
私はその場で、義母と夫から受けた暴言を録音した音声をみんなに聞かせました。その結果、「お嫁さんがかわいそう」「ひどいこと言うのね、信じられない」と、親戚中がザワザワしだしたのです。
私は離婚を宣言。義父は夫と義母に対し、私へ慰謝料の支払いを命じました。その上、義父は「お前とは離婚だ。前々から考えていたが、今回の件で決意できた。そして息子とも今後の付き合いを考え直すからな」と宣言! 2人をすぐに家から追い出しました。
その後、私たち夫婦と義父母はそれぞれ離婚が成立。私への慰謝料に加え、結婚式のキャンセル費用もかかり、夫は借金をすることに。アルバイトの掛け持ちで何とか食いつなぎ、返済に追われているそう。これまで働いたことのない義母も、苦労しながら職を転々としていると聞きました。
一方、私はひとりで新たな生活をスタートさせました。夫や義母に虐げられる生活から開放され、幸せな日々を過ごしています。
◇ ◇ ◇
家族という関係は、誰かが誰かを支配することで成り立つものではありません。相手を思いやり、尊重して、お互いに支え合いながら歩んでいくことこそが、真の家族の在り方ではないでしょうか。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。