2人で初めて自転車で出かけることに
夫と付き合って間もないころ、少し離れた大きな公園で桜が満開になることを知り、2人で自転車に乗って公園まで行き、桜の木の下でピクニックをすることになりました。
方向音痴な私は夫のあとをついていくことになったのですが、いざ出発してみると夫のスピードが早く、どんどん距離が開いていきました。私はもともとインドア派で体力がなく、追いつくために自転車を漕ぐスピードを上げると、公園までは結構な距離があるので途中で体力がなくなってバテてしまいそうでした。
そのため、慌てて夫に「ごめん、追いつけないからもう少しスピードを落としてくれない?」とお願いしたのです。
1か100の対応しかできない夫に驚き
私のお願いに対し、夫は「わかった」と返事をしてスピードを落としてくれました。しかし、そのスピードは歩く速度と同じくらいに感じるほど遅く、ここまで遅いと逆に自転車のバランスを保つのが難しくなり、非常に走りづらくなってしまったのです。
そこで、申し訳ないとは思いつつ「ごめん、もう少しだけスピードを上げてくれない?」と夫にお願いしました。すると、今度は最初と同じくらいのスピードに戻ってしまい、やはりすぐに夫との距離が離れていってしまったのです。
私は「こんな1か100かみたいな極端な調整しかできないことある!?」と驚きつつもスピードの調整は諦め、必死になって夫のスピードについていきました。すると結局、公園に着くころにはバテバテになってしまい……お花見はあまり楽しめませんでした。
夫自身も調整できない原因はわからず…
その後も何度か自転車に乗って2人で移動する機会があったのですが、やはり何度お願いしても、夫は早ぎるスピードか遅すぎるスピードしか出せませんでした。
初めは付き合って間もなかったこともあり、あまり文句を言えなかったのですが、何回も繰り返すうちに距離も縮まってきたため、私はついに「なんで極端なスピードにしかならないの?」と夫に尋ねてみました。
すると、夫いわく「なんで調整できないか自分でもわからない」「中間の速度が一番難しい」とのこと。私は本人にすら原因がわからないことにさらに驚きつつ、あまりにも不器用な夫を逆におもしろく感じたのでした。
調整できない原因としては、男女の筋力差や夫の運動神経があまりよくないことなども考えられますが、結局、現在に至っても夫は1か100かのスピードしか出せません。そのため、現在はなるべく車移動をメインとして、自転車ではあまり移動しないようにしています。
著者/百田
作画/おはな
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