記事サムネイル画像

44歳、10年勤めた会社を退職。シングルマザーの私が再就職できた理由とは【体験談】

44歳のとき体調を崩し、10年間勤めていた会社を退職しました。わが家はひとり親家庭のため、生活するにはなるべく早く正社員として再就職することが必須です。年齢的に正社員として再就職できるのか不安でしたが、いろいろな助けを借りて再就職することができました。私が44歳で正社員として再就職するまでに体験したことをご紹介します。

 

厳しい現実にキャリアチェンジを決意

退職後2カ月ほどゆっくり過ごし、体調が良くなってきたので、3カ月目から本格的に仕事を探し始めました。

 

私がまずおこなったことは、自分の持っている資格とスキルの整理です。前職は特殊な仕事だったため、取った資格も特殊で他に使いようがなく、経験やスキルも他の仕事に活かせるものではなさそうでした。20代のころに取った資格もありましたが、持っているだけで実務経験なし。あるのは20代のころにしていた事務職の経験のみということに気付きました。

 

次に、職種と労働条件に関する希望を整理しました。当時、次男はまだ小学生でしたので、残業はほとんどできず、日・祝日休みが希望。経験を活かすとすれば事務職が無難なところですが、正社員で日・祝日休み、残業が少ない会社の競争率は高いはずと想像できました。若くもなく、ブランクの長い44歳の自分が採用される確率はかなり低いと思い、キャリアチェンジを決意。

 

いろいろ調べてみるとハローワークで職業訓練を受けられることがわかり、「これだ!」と思い、早速ハローワークに相談することに。運良く職業訓練を受けられることになり、3カ月間受講することになりました。

 

再就職を目指し職業訓練へ

WEBクリエイターイメージ

 

できれば在宅で仕事がしたかった私は、WEBクリエイター養成科というWEB制作を学ぶコースを受講しました。

 

いざ授業が始まってみると、スピードが速く付いて行くだけで精一杯。授業の復習や課題制作に追われ、毎日頭がパンク寸前でした。そんな状態だったので、受講中は満足に就職活動をすることができませんでした。

 

職業訓練は大変でしたが、私にとって大きな収穫もありました。キャリアカウンセラーと面談で、自分だけでは気付かなかったことに気付くことができたことです。

 

私には、みんなが気持ち良く働けるよう潤滑油的な役割ができること。コミュニケーション能力が高く、技術指導や業務の調整、他部署との連携などがうまくできること。6年かけて資格を取るなど目標を達成するまで諦めずコツコツと努力できること。そのような自分の良い面に気付けたことが自信になり、履歴書や職務経歴書に書けることも増えました。

 

職業訓練が残り1カ月となったころ、コロナ禍で全国の学校が休校になり、職業訓練も継続が危ぶまれましたが、最後まで受講することができ、「さあ就職活動だ!」 と意気込みましたが、大変なのはここからでした。

 

 

緊急事態宣言発令で就職活動がストップ!

履歴書イメージ

 

職業訓練終了直後、コロナ禍による緊急事態宣言が発令されました。当時は新型コロナウイルスに感染するのが怖く、外出は必要最小限。人との接触もできるだけ避ける生活をしていたため、面接に行こうなんて考えもしませんでした。緊急事態宣言解除後、恐る恐る就職活動を再開しましたが、求人自体が少なく、なかなか仕事が見つかりませんでした。

 

同じころ失業給付金の受給も終わり、貯金を切り崩して生活する日々に突入。夏までにはなんとか就職を!と思っていた矢先、社会福祉協議会から「生活困窮者自立支援を受けてほしい」と連絡がありました。

 

実はわが家は、長男の学費として社会福祉協議会の教育支援資金を借りていました。半年に一度、世帯の状況確認があり、連帯借受人である私が無職と申告したため連絡が来たようでした。連帯借受人が無職では貸付が継続できなくなる可能性があるので、生活困窮者自立支援を受け、生活の安定と自立を目指してほしいとのことでした。

 

私は支援員さんと話した結果、就労支援をしてもらえることになり、ハローワークで専任の担当者が付きました。私の出した条件を尊重した上で譲歩できることを考え、条件に合う求人を一緒に探してくれたことがとても心強かったです。おかげで支援を受けること2カ月で無事に就職先が決まりました。

 

まとめ

もともと年齢的に再就職が難しかった上に、コロナ禍の緊急事態宣言のダブルパンチで就職活動が難航しましたが、職業訓練や自立支援の助けを借り、事務職として無事に就職することができました。入社後、採用の決め手は20代のころに取った簿記の資格と職業訓練で学んだ画像編集のスキルだったと聞き、職業訓練で学んでよかったと思いました。

 

希望するWEB業界には就職できませんでしたが、今の仕事は仕事内容も環境も良く、毎日楽しく働けてとても満足しています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

 

ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!


著者:谷 海

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    ママトピの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む