子どもはほしいけど仕事は続けたい!育児と仕事の両立は本当に可能だろうか?など、働きながらの出産・育児を考える女性なら、誰もが一度は不安になるものではないでしょうか。私も、働きながらの出産の準備から育休明けの職場復帰まで常に悩みの連続でした。
助けてくれる人は身近にいますか?
近くでサポートをしてくれる人がいれば、出産や育児のあらゆる問題への不安はかなり軽減されるものです。
しかし、現実にはなかなか相談できなかったり、頼れる人がいなかったりして、「不安が増えていくばかり……」なんて人もたくさんいると思います。
企業がサポート!?出産コンシェルジュとは?
家庭と仕事のバランスを図る従業員の採用と定着を図るため、働く親向けの福利厚生制度の拡大がはかられています。サポートの内容は企業によってさまざまです。
ニュースメディア「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、アメリカ オハイオ州 シンシナティの地銀、フィフス・サード・バンコープには、「出産コンシェルジュ」が常駐しているのだそうです。
子どもの誕生を控えた従業員や、幼児のいる従業員のニーズに対応した同社のコンシェルジュは、おすすめのベビーカーを教えたり、搾乳器を発注したり、出産前の体形に戻ろうとする母親のためにジムの情報を調べたり、さらには生まれる前の子どもの性別を家族や友人に発表するパーティーの企画まで行ってくれるというのです。
不安から安心へ
今もたびたび問題となるマタハラなどの記事を見て、出産に対して前向きになれないという思いがある女性も、会社がこれだけ協力してくれれば、不安要素は削減され、安心して育児と仕事の両立に踏み出せそうです。
出産や育児には、たくさんのトラブルや疑問、不安がつきものです。それを少しでも軽減させ、楽しみながら仕事も充実させるためには、ママだけではなく周りのサポートも必要だと思います。
米企業の取り組みを見習い、日本の企業でも同様の取り組みが広がっていくと、ママにとってとてもありがたいですね。(TEXT:東 裕子)