旅費はほぼ全部、義母持ち!?
ある日、わが家へ遊びに来た義母から、旅行のお誘いがありました。夫の両親は夫が学生のころに離婚していて、お付き合いがあるのは、現在は義母のみです。
「子どもたちが行きたいところでいいから、一緒に行こう。飛行機代もホテル代も、全部出すから、どこがいい?」と、義母が言ってくれました。
中学生の長女はあるテーマパークに行きたがっていましたが、私たち夫婦と子ども3人、それに義母となると、飛行機のチケット代とホテル代だけで数十万円になります。それでも、義母は「予約はお願いするけれど、お金は私が全部出すからね」と言ってくれ、お言葉に甘えることにしました。
「私は子守り旅行だから……」
当時わが家の子どもは、中学生の長女、4歳の長男、0歳の次男の3人がいました。家族だけで長女の行きたがっているテーマパークに行くとなると、絶叫系に乗りたい長女、身長制限がある上に怖がりでゆっくり動くものしか乗れない長男、ほぼすべての乗りものに乗れない次男……と、同時に付き添える大人の数が足りません。
すると義母は「私は何年か前にそのテーマパークに行ったことがあるから、今回は子守り旅行のつもり。次男くんとベビーカーで園内を散歩しているから、ミルクとおむつの時間だけ戻ってきてちょうだい」と言ってくれたのです。そのおかげで、夫と長女、私と長男、義母と次男でそれぞれペアになり、上の子たち2人を思い切り楽しませてあげられました。
私と夫が交代で、ミルクの時間には義母と次男のもとへ行き、次男に育児用ミルクをあげ、それ以外の時間は上の子たちが望むことに時間を費やしました。旅費をほぼすべて負担してくれただけでも十分ありがたいのに、「子守り旅行」と言って、1日中次男の面倒を見てくれた義母の神対応には、心から感謝しています。
著者:吉川みきな/30代女性・看護師。2008年生まれの女の子と2018年生まれ、2022年生まれの男の子の年の差きょうだいを育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています