夫の家族に感じた違和感
夫の実家ともそれなりに関わっていたのですが、中でも義妹の言動には最初から違和感がありました。彼女は勤務先の上司との不倫を堂々と話し、「欲しいものは全部買ってくれるの」「奥さんより私の方が美人なんだって」などと悪びれずに言うのです。
しかも、夫も義両親もその言動を咎めるどころか、義妹を甘やかすばかり。私が指摘しても、「まぁ、あの子は昔から自由なところがあるから……」と取り合ってもらえませんでした。
極めつきは、義妹からの一言。
「結婚して5年目だよね? 子どもまだなの? もしかして不妊なの〜?」
言葉に詰まりながらも、「そんな言い方やめて」と伝えましたが、義妹は笑ってごまかすだけ。私はどんどんこの家族との距離を感じるようになっていきました。
義妹と不倫相手の子を引き取る!?
そんなある日、夫から衝撃的な話を聞かされました。
「◯◯(義妹)、妊娠したんだって。不倫相手の子みたいだけど、育てるのは難しいらしくて……俺たちで引き取ろうよ」
私は言葉を失いました。
しかも夫は、「ちょうどいいじゃん、子どもいないし」と言ってきたのです。
2人の子どもを持つことを目指してきた私たちの約束は、いつの間にか一方的に破られていました。
私は即座に反対の意思を伝え、「そんな話、ありえないよ」とはっきり断りました。納得がいかないまま義実家へ向かい、義両親と義妹と話し合う場を設けることにしました。
赤ちゃんを「プレゼント」と言う義妹に絶句
義実家での話し合いは、期待とは裏腹に、さらに私の気持ちを踏みにじるものでした。
義両親は「子どもがいると結婚できなくなるでしょ。今は適齢期なのに」と義妹の将来を優先。
義妹に至っては、「お義姉さんに赤ちゃんをプレゼントしてあげるよ♪」と信じられない発言をするのです。
私は改めて「引き取るつもりは一切ない」と断言。夫にも再度、強い拒否の意思を伝えました。
私の家に押しかけてきた義家族
しかしその数週間後、義妹が男の子を出産。私が仕事から帰宅すると、玄関前には夫と義両親、そして義妹が赤ちゃんを抱いて立っていました。
義妹は笑顔で「今日からよろしくね」と言い、夫は何も言わず私の顔をうかがっている状態。
私はその瞬間、すべてが限界を超えたと感じました。
「いい加減にして。今すぐ出ていって」
もともとこのマンションは、私が独身時代に購入したもの。結婚後に夫が転がり込むかたちで一緒に暮らしていただけ。
あれだけ反対したにもかかわらず、勝手に赤ちゃんを連れてきたこと。
それまでに何度も繰り返された金銭トラブルや、共有口座からの無断引き出し――。
積もり積もった不信感が一気にあふれ出し、私はその場で離婚を告げ、夫を家から追い出しました。
その後、弁護士を通じて正式に離婚が成立。義妹は不倫相手の妻から慰謝料を請求され、借金を背負うことになったそうです。
夫は生活が荒れ、会社をクビになり、現在は昼夜アルバイトを掛け持ちしていると聞きました。義家族もその尻ぬぐいに奔走しているようです。
一方の私は、仕事に打ち込み、同じ業界の仲間と再婚。今では新しいパートナーと穏やかに過ごしており、第1子を授かることができました
◇ ◇ ◇
義家族の勝手な言動に傷つきながらも、自分の人生を取り戻す道を選んだ投稿者さん。
関係を断ち切るのは簡単なことではありませんが、その一歩が新たな幸せへの扉を開くこともあるのだと気づかされます。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。