それから3年。
最初は、自分にも悪いところがあったのではないかと責めては沈み込んでいましたが、今は「早く離婚してよかった」と思えるようになりました。
あのままズルズル一緒にいたら、もっと消耗していたかもしれません。
元妻はというと、当時の浮気相手とは結婚せず、今も彼氏をとっかえひっかえしていると共通の友人から聞きました。
「変わらない人なんだな」――どこか他人事のように思えるようになった自分に、少し驚きました。
元妻の彼氏から電話が!驚きの要件は……
そんなある日、見知らぬ番号からの着信があり。出てみると、驚くことに元妻の彼氏を名乗る人物からでした。
「おい! 自分の子どもの養育費くらい、ちゃんと支払え!」
いきなり怒鳴られて、思わず耳を疑いました。
……え、養育費?私には子どもはいません。
その彼は元妻と結婚を考えていると言います。元妻が「元カレとの間に子どもがいる。妊娠を告げたら逃げられて、養育費をもらえず生活が苦しい」と説明していたようなのです。
真実を静かに伝えると
私は思わず笑ってしまいました。だって、嘘ばかりだったから。
「私は元夫です。1年ほど結婚していましたが、彼女の浮気が原因で離婚しました。離婚したのは3年前、それから一度も会っていないし、子どももいません」
「お子さんは何歳ですか? 1歳? それなら私の子であるはずがありません」
離婚歴があることを隠し、子どもの父親の話も、養育費の話も全部嘘……すべてを察したのか、電話の向こうは静まり返り、妻と電話を代わりました。
妻は「元彼の電話番号を教えろってうるさくて、その場を収めるためについ教えてしまった。本当に電話するとは思っていなかった」と言い、電話を切りました。
離婚してよかった
その後、元妻からの連絡は一切ありません。離婚から数年経っても元妻は相変わらず、男性に依存するような生活を送っていることがわかり、やはりすぐに離婚してよかったと思えた出来事でした。
私はというと、ようやく心の底から笑える日が増えてきました。大切なのは、これから。自分らしくいられる未来に、そっと歩みを進めていこうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。