34歳の専業主婦・パニ子は、結婚2年目で夫・祐介との間に待望の子どもを授かりました。パニ子は医療事務として働いていましたが、妊娠を機に退職。今はおなかの赤ちゃんと穏やかな日々を過ごしています。
しかし、祐介の様子が最近なんだかおかしい……。仕事から帰るといつも疲れている様子、機嫌も悪いのです。パニ子の妊娠が分かったころから、祐介の態度は悪くなる一方なのです。
夫がモラハラ発言をするように
夕飯の準備が少しでも遅れると「おい! メシまだ?」「おかずこれだけ?」と不機嫌に。こうして夫婦の会話は次第に減少していきました。
そして同僚の妻と比較したり、「普段家にいるだけのくせにマッサージもしてくれないのか?」「妊婦だからって仕事も家事も中途半端で、お前はいいなあ」と見下す発言をしたりしてくるようになりました。それどころか出産直前には、「本当に俺の子か? 不倫女は出ていけ!」と浮気を疑ってきたのです!
落ち込んだパニ子は、偶然スーパーで出会った義弟・正人に心の中を話すことで少し元気を取り戻しました。
夫の裏切りを知った妻は
3カ月後、可愛い娘・パニ子を出産! しかし産後も祐介の態度は冷たく、ほとんど家に寄りつかなくなってしまったのです。
そんなある日、パニ子の学生時代の友人から、祐介の浮気の証拠となる写真が送られてきました。出かけた先で、祐介が若い派手な女性と腕を組んで夜の街を歩いていたとのこと。それを受けて、パニ子は浮気の証拠を集めるために探偵を雇うことに。
その結果、浮気の証拠がたくさん出てきたのです! パニ子は夫婦関係を見直すことを決意しました。
妻の浮気を疑った夫の顛末
いつものように夜遅くに帰ってきた祐介に、パニ子は浮気の証拠となる写真を突き付けました。顔面蒼白になっている祐介に「そのうち、弁護士から書類が届くと思うから、今後のことはそれから協議しましょう」と離婚を告げ、祐介を追い出しました。
パニ子はひとりで育児をしながら、離婚準備を進めるのは大変なことでした。その間、味方でいてくれたのは義弟・正人。ずっとパニ子とパニ美に寄り添い、励ましサポートし続けてくれました。
最低夫との離婚と、新たな恋の始まり
その後、パニ子は祐介との離婚が成立。祐介は派手な若い女にハマり過ぎたせいか夜中まで遊びまわる生活をしていたようで、仕事で何度も重大なミスをしでかして左遷されたそう。自業自得です。もちろん、慰謝料はしっかり請求しました。
パニ子は以前の仕事に復帰し、キャリアを再開しました。そんな中、正人がパニ子に告白。彼の誠実な想いに心を動かされたパニ子は正人の想いを受け入れ、付き合うことに。離婚はつらいものでしたが、それがきっかけで人生のパートナーとなる人に出会えたのでした。