気遣いのつもりが、恥ずかしい思いに
私は、ほんの少しの気持ちと思ってお饅頭を2つ買って義実家へ向かいました。普段はあまり甘いものを食べない義父と、甘いものを食べる義母。日持ちもしないし、たくさん買っても困るかな……と感じたので私は2つだけ買うことに。
義母は「ありがとう」と笑顔で受け取ってくれましたが、義父は妙な表情。義父から出た言葉は……。
「なんだ。2つだけか」
軽く笑いながら、冗談っぽく言っていました。私は「あ、すみません」と言うのが精一杯。その場はそのやり取りだけで終わりました。「もっと買っておけばよかった」と、私が思ったのは言うまでもありません。
次の訪問時も…
数カ月後、今度は大手の全国チェーン店で購入したお煎餅を手土産に持っていきました。
すると、義父は「もっと高級なのがいいなぁ」と一言。前回同様、笑いながら言っているので冗談を言って周りを和ませようとしているのかもしれません。
しかし、私は正直いい気持ちにはなれず、夫に相談することに。そしてその結果、手土産を買うことをやめました。その代わり、娘や息子が作った折り紙や手紙などを渡すことにしたのです。
するとどうでしょう。数カ月後の訪問時、義父はどんな手土産よりも喜び、うれしそうだったのです。義母も喜んでくれましたし、何より私の気持ちがラクになりました。
今ではお正月やお盆などの行事以外は手土産を買うのをやめた私。自分も相手も気持ち良く過ごせることを考えた結果、子どもも私も義両親もハッピーな案を見つけることができました。
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イラスト/きりぷち
著者:下園ひかり
4歳の娘、1歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。