27歳のパニ子は、最近仕事を辞めて専業主婦になったばかりです。先日夫のタモツとの間に念願の第一子を妊娠したことが分かりました。タモツは在宅ワーカーで、妊娠中のパニ子を献身的にサポートしてくれています。
しかし、彼の兄のケンタとその妻のユメは、時間とお金にとてもルーズで困った性格で……。
予想外の来訪者
ある日のお昼すぎ、家のチャイムが鳴りました。インターホンの画面には、ケンタとユメの姿が。パニ子は嫌な予感しかしなかったものの、仕方なくドアを開けることにしました。
すると大きな紙袋を手渡しながら「ここにミルクとかお世話グッズが入っているから!」と2人はパニ子に告げ、横に置いてあるベビーカーで寝ている生後2カ月の赤ちゃんを指さし、「明日から昼の間、この子の世話お願いね!」と急に頼んできたのです。
パニ子は驚き、「明日からって…急に何言ってるんですか!?」と反論。ユメは、「は? 私は明日から仕事なのにどうしろっていうの?生後2カ月なのよ!? 家に置いておけないし、この子がかわいそうじゃない! それでもあなた、この子の叔母なわけ!?」と逆ギレ。その上、「預かれないっていうなら、じゃあ保育料援助しろ!」と意味不明なことを言い始めたのです。
あきれ果てたパニ子は玄関のドアを閉め、2人を無視することにしました。
翌日、家の外には赤ちゃんが!
翌日、パニ子が家の外に出てみると、ベビーカーが置いてあり、中には「今日からこの子の世話よろしくね!」との置き手紙と、すやすや眠っている赤ちゃんが置き去りにされていたのです。驚いたパニ子は、タモツと義両親に連絡しました。
その夜、「やっほー! うちの子迎えに来たわよ!」「明日も朝来るから! 育児用品は、なくなったら自分で買ってね~!w」と言いながらユメとケンタが登場。すると、パニ子の家の奥から、義両親が登場!
「お前ら! 妊娠中のパニ子さんに事前に連絡もしないで毎日子どもを預けようなんて! 何を考えてるんだ!」と2人をこっぴどく叱りました。
そして義父は「この子は、私と母さんで育てる! 常識のないお前らには、子育ては絶対無理だ!」と言い放ったのです。おまけに、義父名義で借りていたアパートは解約することを2人に伝えました。貯金がない2人は慌てふためきましたが、すべては計画性が無い2人の責任。自業自得ですね。
計画性のない夫婦の末路
2人はパニ子とタモツに居候させてほしいと懇願しますが、パニ子とタモツは義両親と同居するためのマンションを購入済み。もうすぐ引っ越すのです。もちろん、ユメとケンタには引っ越し先は教えません。
お金もなく、信頼できる知人もいなかった2人は、結局川辺で段ボールハウスを作り、生活を始めたとのこと。しかし、2人は連日喧嘩をして精神的に疲れて果て、離婚を選んだそう。ユメは別の住処を探すことになり、ケンタは川辺に残ることに。
一方、パニ子は新しいマンションでの生活をスタート。引っ越し後、義両親、夫のタモツ、姪っ子との共同生活が始まり、元気な女の子も生まれました。義両親と協力して子育てができる環境で、パニ子は充実した日々を送っています。