記事サムネイル画像

「診断が欲しくて来たの?」発達障害は甘え!?医師に怒鳴られトラウマに… #支援級に移籍するまで 38

「うちの子が支援クラスに移籍するまで」第38話。もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)をすすめられて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」などの問題行動が目立つようになりました。

実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方。

学校のほか、学童や登校班でもトラブルを起こすタクくんに頭を悩ませていたもっつんさんは、スクールカウンセラーに相談してみることに。臨床心理士として非常勤大学教授もしている花雲(かうん)先生は「僕が発達検査して、紹介状を書きます」と提案してくれました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

発達検査を数回に分けておこないながら、タクくんは少しずつ前進。後日、発達検査の結果を聞くため、もっつんさんは小学校を訪れました。

 

検査の結果、的確な指示は理解できるものの、論理的思考が苦手という凸凹があることが明らかに。そして、タクくんにとってより過ごしやすい環境を整えるためにも、学習補助の支援員をつけたり、特別支援クラスを検討したりすることを提案されたのです。

 

スクールカウンセラーの花雲先生から丁寧な説明を受け、担任の先生や支援クラスの先生と面談をしたり、支援クラスの見学をしたりするうちに、理解が深まってきたもっつんさん。「ここならタクも授業に集中できそう」と思えたようです。

 

夫もスクールカウンセリングに参加してタクくんのことを理解してくれ、支援を受けるために病院で発達障害の診断を受けることを決意しました。

花雲先生の紹介状を持って、タクくんと一緒に大きい病院へ行くと……。

 

高圧的な医師に否定され続け…

 #支援級に移籍するまで 38

※「WISC検査」:ウェクスラー式知能検査の1つ。子どもの知能を測定するための検査。

 #支援級に移籍するまで 38

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

 #支援級に移籍するまで 38

 

これまで多くの人に関わってもらい、いっぱい泣いて悩んで、ようやく診断を受けるために勇気を出して病院を訪れたのに、そこで待ち受けていたのはとんでもない医師でした。

 

ちょうどこのころ、いろいろと悩み事が重なり精神的に参っていたもっつんさんにとって、この経験はトラウマになってしまいました。初対面の男性医師に何度も肩を叩かれ、怒鳴られ、否定され……、目の前が真っ白になったそうです。

 

医師は長年の経験をもとに、タクくんともっつんさんの状況について見解を述べたのかもしれません。しかし、高圧的な態度で自分の考えを押し付けるような発言をされては、悩める母親は救われないのではないでしょうか。もっつんさんは心に深い傷を負ってしまいました。

 

 

その後、もっつんさんは帰宅してから病院で起きたことのメモを取り、すぐに花雲先生と市役所の社会福祉の窓口に相談に行ったそうです。何かトラブルに巻き込まれてしまったときには、しかるべき場所に相談に行けるよう、記録を残しておくことも大切ですね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • 通報
      息子が言語発達障害のため3歳から療育のため通院していた病院で 息子がいる前で担当医から恫喝されたことがあります 悲しい思いをされたのに果敢に行政に相談された英断には感服しました ただ現場が大変なこと… もっと見る
      息子が言語発達障害のため3歳から療育のため通院していた病院で
      息子がいる前で担当医から恫喝されたことがあります
      悲しい思いをされたのに果敢に行政に相談された英断には感服しました

      ただ現場が大変なことも事実です
      保育士さんからお子さんの療育を勧められ逆恨みする親御さんはおられます
      それでも現場の方々は「療育」への偏見と我が子から目を逸らしてきたことを指摘されたと
      逆ギレする親御さんに真摯に説得されることには頭が下がるばかりです

      その一方で「発達障害」に必死になりたがる方々も存在しているのです
      そんな方々と日々向き合うことの大変さを思うと
      このような対応をとってしまう事態も生じてしまうのかもしれませんが
      もっつんさんはとても大変な環境におられるにも関わらず
      息子さんの状況から目を逸らすことをなさらなかった真摯な方だというのに
      理不尽な対応を担当医が行ってしまったのは残念でしかありません
      そんな理不尽な思いをなされても息子さんのために行政に相談されるとは
      感服するしかありません
      子を持つ親としてもっつんさんを心から尊敬します


      +30 -0

    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターもっつん

    2010年生まれの長男、2018年生まれの長女を子育て中。ステップファミリーです。私自身と息子がADHD診断済み。ハプニング溢れる毎日をマンガにしています。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

    同じジャンルの連載

    もっと見る
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    マンガの新着記事

  • PICKUP

    同じジャンルの
    連載を読む