パニ子は28歳の銀行員。夫のカズヤとは友人の結婚式で知り合って意気投合! 交際を経て結婚したものの、結婚後にお金にだらしない性格だと気づきました。
毎月の食費以上の金額をゲームの課金につぎ込んでしまうこともしばしば。おまけに義母も同じようにお金にだらしがないのです。
突然、義母との同居がスタート
そんなある日、カズヤは「来月から母さんもうちに住むから」と急に言い出しました。聞けば義母が無計画にお金を散財した結果、義父の遺産や貯金がほとんどなくなってしまったとのこと。
わがままな義母との同居を避けたいパニ子は、義母への生活費の援助を提案するものの、カズヤは金遣いの荒い義母に援助しても無駄だと言い張ります。「同居するだけなら食費もいくらか払うって言っているし。潔く同居しようよ!」と言われ、納得いかないまま義母との同居生活がスタートしてしまいました。
わがままな義母の本領発揮
同居翌日の朝、義母は朝5時に起こしてきて「ちょっと!パニ子さん!朝食が用意されてないじゃないの!」と抗議してきました。「私はね、朝は味噌汁と卵焼きと焼き魚って決めてるの。私の朝食は5時に用意して!」と主張。
そして、パニ子の料理や洗濯にも文句を言い始めました。働いているパニ子が無理だと伝えても、「は? あなた、まさか私に指図する気?」と聞き入れてくれません。
ストレスがたまったパニ子は、カズヤに相談することにしました。
クッションを投げつけられ
「同居してからずっと、私へのあたりが強くて……」と打ち明けるものの、カズヤは「仲良くなりたいなら、もっとパニ子が頑張らないと。無理してでも頑張ってよ」とまったく理解してくれません。
その後、義母がいきなり部屋に入ってきて「お菓子を切らすなって言っただろ!」とパニ子を責め、クッションを投げつけてきたのです。驚いたパニ子はバランスを崩しこけてしまいました。
義母の味方ばかりする夫
その様子を目の前で見ていたカズヤは「母さんのお願いくらい聞いてやれよ」と、パニ子をかばってくれないどころか義母の味方。さらに、「母さんを悪く言うなら離婚だぞ!」と、既に記入済みの離婚届を見せつけてきたのです。その瞬間、パニ子はカズヤに失望し、彼への想いが一気に冷めてしまいました。
そして数日後、パニ子が離婚を決意する出来事が起こりました。
指輪騒動と妻の決意
数日後、突然義母が「高級な指輪がない!」と大騒を始めました。パニ子が一緒に探そうとすると、義母は「パニ子さん! あなたが盗ったんでしょ!」と疑ってきたのです。しかもカズヤも「いくら家族でも、それはだめだよ。早く返しな」と義母の言いなり。
パニ子が探し続けた結果、洗濯機の底に指輪を見つけました。しかし義母は謝るどころか、「何で洗濯物を干すときに気付かないのよ!」「本当はどさくさに紛れて指輪を自分の物にする気だったんでしょ!」と言い出す始末。
パニ子が反論すると、カズヤが「母さんを悪く言うな! 離婚だ!まぁ、お前が誠心誠意謝れば、離婚は勘弁してやってもいいけど?」と言ってきました。
義母と夫に別れを告げて
パニ子は「え、本当! やったぁ! じゃ、離婚するので出て行ってください」と言いました。あっけにとられている2人に、この家は結婚前に父がパニ子にくれたもので、名義はパニ子になっていることを伝えます。
慌てた2人が「ごめんって! 離婚の話はなかったことにして」と謝罪しますが、後の祭りです。カズヤと義母は家を追い出され、極貧生活を送ることに。親戚にお金を借りようとしたものの、日ごろの素行の悪さからことごとく断られ、狭いアパートで2人とも昼夜働きづめなのだそう。しかも、金遣いの荒さは治らないため、借金を繰り返しているという噂。
一方、パニ子は家を新生活をスタートさせました。これまでカズヤや義母に使われていた余計な出費がなくなり、投資でさらにお金を増やすことに成功。マイペースに仕事を続けながら、充実した日々を過ごしています。