りんたろうくんが1歳になったころ、幼児教材に入っていた保護者向けの冊子に「1歳になれば赤ちゃんを後ろから名前を呼ぶと、ママの所まで来る」という記事を目にしました。
しかし、りんたろうくんは1度も反応したことがありません。りんたろうくんの耳がとても心配になり、病院で検査を受けることに。
医師から告げられたのは、まさかの病気で……。
医師から告げられたショックな言葉…
※リファ→正しくはリファー
検査はパス(pass)とリファー(refer)で結果がでます。パスとは言語に影響する聴覚の異常はない、リファーとは再検査が必要という意味です。
大学病院で検査した結果、りんたろうくんは重度の難聴ということが判明しました。病気を疑い、覚悟していたミキさんですが、現実を突きつけられるとショックを隠せません。
医師から症状が重いということで、人工内耳手術をすすめられました。「今まで問題ないって言われたのになんで……」と涙が止まりません。泣きながら夫に電話で報告したミキさんでした。
突然の病気の判明にショックを受けてしまうのも無理がありません。育児をしている中でちょっとした異変を感じたら、小児科や住んでいる自治体の窓口に相談することもできます。不安な気持ちをひとりで抱えないようにしましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※新生児聴覚スクリーニング検査で異常が見つからなかったとしても、新生児期以降に遅れて難聴が生じることもあります。進行性の病気、感染症などが原因で聴覚に異常があらわれることもあります。
※人工内耳手術
耳の後ろの皮膚を切開し、人工内耳を体内に埋め込む手術です。人工内耳を埋め込んでもすぐに音が聞こえるわけではなく、術後約1カ月後から、人工内耳を介して音が聞こえるかテストします。その後、正しく使用するためにはリハビリテーションが必要となります。
<参考>
慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト「人工内耳」
<参考>
兵庫医科大学病院「高度・重度難聴(人工内耳埋め込み術)」