彼の両親に会うことに
私が27歳のときに付き合っていた彼は3歳年下で、大手企業の会社員でした。彼は年上好きで結婚願望が強い人。そんな彼から付き合って1年が経ったころに「お互いの両親にあいさつに行こう」と言われ、それぞれの両親と実家で顔合わせをすることになりました。
私も彼も東京住みで、彼の実家は飛行機に乗る距離、私の実家は新幹線に乗る距離。まず、東京から近い私の実家へ週末2人で泊まりに行くことに。いきなり泊まり!?と不安でしたが、彼が「ご実家に泊まりたい」と強く希望するので、両親には事前に私から話をつけておきました。
2人での帰省当日、私の両親は彼を大歓迎! 母は彼の布団やごちそうを用意してくれ、父は彼を連れて街を案内し、両親と彼はすっかり打ち解けた様子。私はホッと胸を撫でおろしました。
次は、お盆休みに私が飛行機で彼の実家へ行く番! このまま彼と結婚することになるのかな、とドキドキして当日を待ちました。
彼の実家へ!と思ったら…
飛行機で彼の地元に着いてすぐのこと。「ごめん、うちの母が実家は散らかってるから呼べないって……」と申し訳なさそうに彼が言い出しました。待ち合わせ直前になって彼のお母さんからまさかの「実家NG」が出てしまったのです。自宅には行けなくなったため、夜に彼のお母さん・彼・私の3人で外食することに。お父さんと妹はこられないようでした。
このとき、私の中で「彼は私の実家に泊まったのに私は彼の実家に上げてもらえず、お母さんとしか会えないの……?」というモヤモヤが生まれました。
そんな中で迎えた彼ママとの食事会。まずは簡単な自己紹介を済ませ、そのあとは緊張しながら一生懸命話したのですが……食事も進んだころ、彼ママからまさかのひと言が飛び出したのです。
ショックすぎる!
食事会も終盤になったころ、彼ママが気まずそうな表情でこう言いました。
「息子に年上の女性は合わないと思う……」と。
年上といっても3歳だけ。そもそも、彼が年上好きということで私はアタックされた側なのに、なぜそんなことを言われなければならないのか。ショックを受ける私に、彼ママのさらなる追い討ちが待っていました。
彼ママ「息子とはお友だちでお願いします!」
かなりショックでした。彼ママは私のことを結婚相手どころか彼女としてさえ認めてくれていないようなのです。食事会が終わって彼ママと別れてすぐ、私は彼に感情をぶつけました。
私「自腹でホテルと飛行機を予約してきたのに年上は合わないとかお友だちでお願いしますとか言われて……さすがにヘコむんだけど」
彼「母に悪気はないんだ!」
私「あなたはうちの実家に泊まったのに、私はあなたの実家に入ることも許されないの?」
彼「ごめん、母がまだ早いって……」
私「お母さんに交際を反対されているって知っていれば、私は飛行機に乗ってまであいさつにこなかったし、きっと他にやりようがあったよ。どうして教えてくれなかったの?」
彼「それはママが……」
私「ママの味方ばかりなんだね……」
そのあとも彼はお母さんの言いなりで、私の味方をしてくれないのがどうしても頼りなく感じてしまい……結局、私たちはお別れすることに。彼と結婚した未来をイメージすると、お母さんの味方をする彼の姿が容易に想像でき、結婚には踏み切れませんでした。
私が彼との結婚をやめた理由は
・彼が親のいいなり
・彼ママが攻撃的
・お互いの親の温度差
以上3つです。
攻撃的な姑に苦労している友人の話を聞くたび、あのとき結婚しなくてよかった……と感じています。
著者/宇佐美にこ
作画/ちゃこ
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!