私の実家へのあいさつ
まずは、彼が私の実家へあいさつに来てくれることになりました。土日休みの両親と平日休みの彼でなかなか都合がつかなかったものの、どうにか彼が土曜日に休みをもらい、都合を合わせることができました。
もともと両親と彼は何度か会ったことがあり、初めて会った祖父も彼を気に入ったようで、結婚あいさつは終始和やかなムード。「反対はされないだろう」と思っていたものの、いざ彼と並んで報告をしたときはとても緊張しました。
すると私を溺愛している父は、あっさりと「どうぞどうぞ」と返事。そのことに私の家族は驚いていましたが、結婚の報告を家族一同とても喜んでくれました。
一方で夫の実家は…
無事に私の家族へのあいさつが済み、次は夫の家族にあいさつをする番です。私の両親から結婚の許可を得てから、自分の親に結婚することを話すと言っていた彼。彼から日程の連絡がくる前に、私は友人にアドバイスをもらいながら、奮発してあいさつ用のワンピースを購入しました。
しかし、その日の夜に彼から「うちの親はあいさつに来なくていいって言ってるよ」との連絡がきたのです。
結婚のあいさつは両家にするものだと思っていた私は、「以前会ったときの印象が悪かったのかな」と不安に……。「それは結婚は認めないということ?」と彼に聞くと、彼は笑いながら「そういうことじゃなくてね」と、その言葉の意味を教えてくれました。
その真相は?
私と彼の両親は、プロポーズをされる半年前に一度だけ一緒に食事をしたことがあります。私と彼が住んでいる地域に、彼の両親が日帰り旅行に来るタイミングで、せっかくだからみんなで食事をしようという流れでした。
以前から彼は「今の彼女にいずれはプロポーズをするつもり」と自分の両親に伝えていたそうで、彼の両親はその食事会を通して、私の人となりや2人の雰囲気などをひっそりと観察していたそうです。
そのため、「1回会ったことがあるし、反対する理由もないから、かしこまったあいさつはわざわざしなくていいよ」というのが、あいさつ不要の真意だったようです。反対されているわけではなく、彼の言葉に私はひと安心したのでした。
その後、両家顔合わせや結婚式の打ち合わせを兼ねた食事会を通して、改めて彼の家族全員にあいさつをすることができました。
彼の両親との初対面のときは、とても緊張し気も利かず、しどろもどろな受け答えしかできなかったので、なぜそのときの私の様子で結婚を認めてもらえたのかは今も不思議でなりません。義母からは、「反対したくなるような子が来たらどうしようかと、こちらもドキドキしていたのよ」とあとから教えてもらいました。
現在は結婚してから約7年が経ちますが、今でも気さくに接してくれる義家族にはとても感謝しています。これからも、結婚を喜んでくれた双方の家族を大切にしながら、家族で楽しい時間を過ごしていきたいです。
著者/西山百々
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!