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女性不信の金持ち男、お見合いで出会った女性を試したところまさかの!?狙っていたのはお金ではなく…

これは私の夫の話です。親が経営する会社に勤めていた夫は、次期社長として期待されていたため、結婚前はお金目当ての女性がたくさん集まっていたそう。しかし夫が「親の会社がうまくいっていないから、自由に金が使えなくなった」というと、サーッとみんな引いていきます。そのせいで女性不信になり、30歳を過ぎても結婚する気になれずにいたのです。

しかし、会社を継いでほしいと願っていた両親は、いつまでも結婚しようとしない息子に痺れをきらし、政略結婚させようとしました。

「想像とは違う!?」お見合い相手に拍子抜け!

両親の期待とは裏腹に、親の会社を継ぐ気などなかった夫。本当は動物愛護に興味があり、動物や福祉関係の仕事に就きたくて、福祉事業に力を入れている会社に就職も決まっていたそう。ところが父親がそれをよく思わず、内定企業に圧力をかけて内定を取り消したのでした。

 

半ば人生を諦めかけたころ、両親がセッティングしたお見合いをすることになった夫。しかし親の望む結婚などしたくなかった夫は、速攻振られてしまおうと思って、公園デートを提案しました。どんなに良い季節であっても、パンとジュースでもその辺りで買って……なんて公園デートを提案すると、大概の女性は怒って帰ってしまった経験から、今回も同じようになると思ったのでした。

 

しかし、お見合い相手の彼女はこれまでとは違っていました。パン屋でパンを買うと無料でもらえるインスタントのコーヒーに喜び、躊躇なくパン代を支払い、嬉しそうに公園のベンチであんパンを食べる女性とのデートは、夫にとっては未知の体験だったそう。

 

別れ際には「楽しかった!」 と言って笑顔で去っていったのだから、大混乱! 結局夫はお見合い相手の彼女と結婚しました。それが私です。

 

思ってもいなかった幸せな結婚生活。しかし…

妻となった私は、夫の稼ぎに奢ることなく仕事を続け、家事は分担。そんな関係性が新鮮だったようで、夫との仲も深まっていきました。

 

しかし結婚して数カ月後のこと、夫は父親に呼び出され、とんでもないことを命令されました。なんと、取引先の令嬢が夫を気に入ったので、私とは離婚して再婚しろと言うのです。しかも私との関係も続けたいのなら、今まで通り好きに会えばいいと言う父。「それくらいやってこそ男。俺にだって2人や3人、家の外に女はいる」なんて言う父に、夫は幻滅したのです。

 

「好条件の女性が現れたらさっさと乗り換えろ」「慰謝料くらい余裕で払える稼ぎが自分たちにはある」と下品に笑った父。その瞬間「これまでずいぶんお楽しみだったのね」と母と私が部屋に入ってきたのでした。

 

 

明かされた真実

父の呼び出しに嫌な予感がしていた夫は、こっそり母に連絡しておいたのだそう。母は、父が離婚を迫ったことに、ひどく怒っていました。

 

夫はここで初めて私とお見合いをした理由を知ったよう。元々夫の母のボランティア仲間だった私。仲良くなるにつれて息子の結婚相手に私がぴったりだと思ったようで、お見合いをしてほしいと説得されたのでした。

 

私もボランティア活動に時間を使ったりお金を出したりすることを理解してくれる男性となかなか出会えず、夫との出会いはまさに渡りに船! まさに『計画通り』の結婚ができたのです。

 

そんな話を聞いていた父は、完全に頭にきたようで、会社は継がせない、解雇だと騒ぎ出しました。父はお金にならないことは大きらい! 妻がボランティアをやっていたことにも、火山が噴火したかの如く怒っていました。

 

これに食いついたのが私。「これで前からやりたかった福祉事業を始められるね!」と言ったら、夫も嬉しそう。母ももちろん応援してくれました。

 

愛はお金では買えません

結局、親の会社には新社長が就任しました。血縁ではなく、優秀な社員からの登用で、業績は今までより上昇しています。しかし元社長の父は不倫相手への使い込みがバレて、めでたく解雇。もちろん母とも離婚しました。

 

私と夫は一緒に福祉事業の会社を立ち上げて、業績も上々。ボランティア活動もずっと続けています。私も夫も給料が減って家庭全体としての収入は減ったけれど、やりたいことに時間を使える毎日は本当に幸せです。あのとき解雇されて本当に良かったと思えます。

 

どれもこれも私と出会ったことがきっかけ! 一期一会の出会いを掴めたことが何よりの幸運ですね。目当てだったのはお金ではなくボランティアへの共感! お金がなくても、やりたいことをやれる人生は幸せなのではないでしょうか。

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      主人公の女性、夫の親のことを「父」「母」と言って語っていますが、夫の親なのだから「義父」「義母」と言うべきじゃないですか。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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