義母の介護で手一杯、加えて義父が風邪をこじらせてしまい……。私が動けず、夫に買い出しを頼んでも、夫は人目を気にして手伝ってくれません。挙句の果てに、手伝うのがイヤでわざと飲んで帰ってきます。介護を必要としているのは夫の両親なのですが……。
すべてを私に任せて他人事の夫
夫の両親を介護している私。義両親は嫁の私に対してワガママがひどく、心身ともに疲れてしまうことも。おかげで家事に十分な時間を割けず、部屋も荒れ、料理の品数も少なめになっています。夫は介護を甘く見ているようで、「外で仕事をしている自分のほうが大変!もっとちゃんと!」と責め立ててきて……。
結婚前はこんな人ではなかったのですが、本当に冷たくなりました。「節制しろ!」と言い出して生活費も切り詰めていますが、そんなことを言う人のポケットに飲み屋の領収書がたくさん入っているのを見つけました。
最近義母が認知症と診断され、今後について相談したときも夫は金銭面だけを心配していました。義母のためにも施設を決めようと夫に持ちかけましたが、「介護要員として結婚したのに……」と言い、結婚する決め手のひとつだったと話し出しました。結婚理由を聞いた私は幻滅。
まさか介護要員としてプロポーズされていたなんて……。夫の気持ちを聞いた私は無気力になり、もう限界だと悟りました。
家を出ようと決意!その結果…
ある日、帰宅した夫から連絡が。叫んでいる義母を静かにさせろ、飯はまだかと矢継ぎ早に文句を言われ、帰ってこいと怒鳴ってきました。ですが、そんな気はこちらにはありません。私は家を出るとき、テーブルの上に用意してきたのです。
「主婦のくせに晩飯がカップ麺って正気か?」
「次こんなことしたらタダじゃおかないからな」
置いてきたものは、それだけじゃないけど!?
「は? まだ気づいてないの?」
カップ麺と一緒に離婚届も置いてきました。もう好きにして!という気持ちです。
夫はそんな年で離婚したら人生終わりだと脅してきましたが、私が涼しい顔をしていたら、「じゃあ離婚してやるよ、役立たずのクソババアが!」 と捨てゼリフ。
ですが、何週間たっても離婚届にサインをしてくれませんでした。自分しか介護をする人間がいなくなって初めて、夫はその大変さを分かったようです。これからは手伝うから戻ってきてくれと頼まれましたが、今までの態度や暴言を許せるはずはありません。
離婚が成立。夫そして私は…
結局、離婚は調停なしに成立。夫は仕事に介護に家事に奔走し、心身ともに不調をきたしたようです。たまたま義実家の前を通りかかったとき、空き家のような見た目になっていて驚きましたが、もう私には関係のないことです。
私は今実家で暮らし、傷ついた心と体を癒やし中。かつての上司に誘ってもらい、会社員として働きながら忙しくも充実した毎日を過ごしています。離婚して良かったと、心から思います。
◇ ◇ ◇
妻は介護要員でも家政婦でもなく、どちらかが困っていれば助け合うのが本来の姿ですよね。ましてや自分の親の面倒を見てもらっている立場であれば、感謝の気持ちをもってほしいところですが……。妻がいなくなってから大変さを理解した夫。もっと早く気づいてほしかったですね。