無事に生まれるかさえ不安なのに……
第一子を妊娠中のときのこと。初孫の誕生に喜んだ義母は、「このおなかのかたちは絶対に男の子よ!」と顔を合わせるたびにうれしそうに話すので本当に困りました。というのも、私はその前年に流産を経験しており、義母もそれはよく知っていたはずだからです。
無事に産まれるかどうかすら不安で仕方がなかったのに、「生まれてきたのが女の子だったりしたら、何を言われるかわかったものではない」と不安になりました。
妊婦健診のとき、主治医の先生に「女の子ではありませんよね!?」と何度も確認してしまったことも。ついに先生から「無事に生まれれば性別などどちらでも良いですよね?」と言われ、事情を話しながら診察室で号泣してしまったこともあります。
周りの家族も義母をたしなめたりしましたが、「誰が何と言っても私にはわかる!」と聞く耳を持たず。「無事に生まれてよかった」と思うと同時に「男の子でよかった」と思ってしまい、赤ちゃんに申し訳なく罪悪感を感じました。その後、夫から義母に「今後は子どもの性別をとやかく言うのはやめてほしい」と伝えてもらいました。
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悪気はないのかもしれませんが、毎回言われるとプレッシャーになりますよね。妊娠中はいつもよりナーバスになり、ストレスが溜まりやすいことも。あまりに追い詰められる場合は距離を置くなど、できる限りの対策を考えたいですね。
著者:佐々木瑠璃/女性・ライター。6人の子どもをワンオペで育児中。シナリオライターとして活動するかたわら、WEB記事作成も行っている。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています