娘は運動部に所属していて、連休には部活の遠征に行くことが多くなりました。そして先日の連休は夫も出張が入ったため、私は久しぶりに女友達と食事会を開くことに。
女友達から見せられた写真には
久しぶりに友人に連絡すると、友人も私に何か話したいことがあったそう。楽しい食事の時間はあっという間に過ぎ去り、話は本題へ。友人は「ちょっと言いにくいんだけど……」と言いながら、とある写真を見せてくれました。
その写真には、夫が知らない女性と腕を組んで歩いている姿が写っていました。デートをしていた場所は、友人の職場から近い所らしく、他の日にデートをしている写真も何枚も証拠として撮ってくれていたのです。
言い逃れができない夫
私はショックを受けながらも、友人から写真を転送してもらい、プリントアウトしておきました。そして数日後、出張から帰ってきた夫にその写真を見せつけたのです。
「これどういうこと? 私が納得できるように説明してくれない?」
夫の顔色はみるみる真っ青に。私が詰問すると、もう言い逃れはできないと分かったのか、あっさりと不倫を認めました。
親権をめぐって対立
「バレたか……実は俺、この子を好きになっちゃってさ」「もうお前のことを女として見られないんだよ。昔はいい女だったのに、今やただの専業主婦のおばちゃん♪」など、言いたい放題……!
私は夫と相談して、家族のために育児と家事に専念すると決めたのに、今さらこんなことを言われるなんて……悔しくてたまりませんでした。
夫から離婚を提案され、了承することに。
ただし問題は娘のこと。夫は「親権は俺がもらうからな!生活力のある俺と暮らしたほうが絶対幸せだ!」と言い切ります。
娘の決断
ちょうどそのとき、合宿から帰ってきた娘がリビングに入ってきました。私たちの会話が聞こえていたようで、「パパ、不倫したの…!?」と聞いてきます。娘にきちんと説明しようと思い、私はすべてを伝えました。
そして、酷な決断をさせてしまうことにはなりますが、「パパもママもあなたと一緒に暮らしたいと思ってる。あなたはどうしたい? ママはあなたの意思を尊重するわ」と、娘自身の気持ちを聞くことに。
娘に論破され
夫は「俺は生活力がある」「パパはママのことが嫌いになったけど、お前のことは世界で一番大好き」など、娘に想いを伝え続けました。
娘は「私決めた! ママと暮らす!」と私を選んでくれました。
「パパは私が一番なんて言うけど、もし私のことを一番に考えてくれてるなら他の女と不倫なんかしないよね? 娘が一番悲しむようなことを……」
「その女との間に子どもができたら、きっとその子が一番になるでしょ?」
娘の言葉に夫は反論できずタジタジです。
娘は冷静に「パパ、ママがどんなにつらい思いをしているか分かる? 養育費や慰謝料はちゃんと支払ってね」と言いました。そして大きなトラブルもなく離婚が成立しました。
自分勝手な夫の末路
元夫は養育費や慰謝料の支払いのため、借金をすることに。そして昼夜働き詰めの夫と不倫相手は、結婚することなく破局したと聞きました。
一方、私と娘は実家で暮らすことになりました。両親はかわいい孫と暮らせると大喜び。実家はもともと明るい家族ですが、余計に笑い声が絶えないようになりました。これからも家族みんなで娘の成長を見守りたいと思います。