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そっと置いてもギャン泣き!赤ちゃんの背中スイッチをオンにしないコツ

この記事では、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOさんが赤ちゃんの背中スイッチをオンにしないコツを紹介しています。「背中スイッチ」を発動させずに床に下ろすことを成功させるためには、 赤ちゃんをまぁるい姿勢にして、そーっと寝かせてみてください。

目が覚めて泣いている赤ちゃんのイメージ

 

こんにちは、助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。赤ちゃんをおっぱいで寝かしつけたあと、ウトウトまどろんでいるときに、そっと布団に下ろすと瞬時に起きてしまい、振り出しに戻る……という経験を何度もしているママは多いことと思います。そこで今日は「赤ちゃんの背中スイッチ」についてお話しします。

 

布団に置くと泣く赤ちゃん

抱っこで寝かせて布団に置くと泣くという繰り返しは、ママたちの間ではあるあるですよね。泣いたら仕切り直し、再度おっぱいで寝かしつけ、頃合いを見計らって、今度こそはと用心深く布団に移動しても、やっぱりパチっと目が覚めてギャン泣き!

 

「毎日、寝かしつけの無限ループにハマって夜が来るのがこわいです」「寝かしつけが本当に苦手……」 そんな相談をよく受けます。

 

背中スイッチが入る理由

いわゆる「背中スイッチ」。眠りが浅いときに早まって床に下ろすと、そのスイッチは確実にONになります。なぜ彼らは、床に下ろされたことが瞬時にわかるのでしょう。実は、「背中スイッチ」にはちゃんとした理由があるといわれています。赤ちゃんは 平らに寝かされる姿勢が気に入らないのです。

 

赤ちゃんは猫背の姿勢がラク

赤ちゃんにとってベッドや布団などの平らなところは落ち着きません。彼らの自然な姿勢とは猫背の状態です。ママのおなかの中で、まぁるくなって膝を抱えて何カ月も過ごしていたので、 生まれてしばらくの赤ちゃんの背骨の形はアルファベットの「C」。

 

筋肉が縮みやすいという骨格的なこともあり、背中をまっすぐしているよりも少し前かがみでカーブしていたほうが呼吸がしやすく酸素がたくさん入ります。 ですから、赤ちゃんは体を伸ばした状態で寝かされるよりも、大人の感覚では「不自然な姿勢」で縮こまって抱かれているほうがラクなのです。

 

スイッチをオンにせずに寝かせるには

対する、私たち大人が平らな場所のほうが安定するのは、背骨の形が「S」に発達し、頚椎のカーブ、 腰椎のカーブが存在するからです。それらのカーブがバネの役割をしています。

 

「背中スイッチ」を発動させずに床に下ろすことを成功させるためには、 赤ちゃんをまぁるい姿勢にして、そーっと寝かせてみてください。授乳クッションやバウンサー、 座布団、かけものなど、そこにあるもので上手に工夫してみましょう。「背中スイッチ」の電源をOFFのまま寝かせる方法は、コツさえつかめばできるようになりますよ!


総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年に11人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。

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