一緒に過ごしてわかった、義母の本心
私が産院から退院し、義実家でお世話になっていたある日の深夜。トイレのために起きた私は、リビングで義母が夫に愚痴を漏らしているのを聞いてしまったのです。話の内容は、義母と私の産後の待遇差について……。
「私の産後は親の介護をしながらで大変だったわ。父さんも夜勤があったから全部ひとりでお世話したのに……」とため息をついている義母。夫は「お母さんのように完ぺきにはできないよ」とフォローしてくれましたが、私はそれ以上聞く気力がなく、話の続きが気になりつつも、そのまま寝ることに。
翌日、寝不足の頭で、掃除や洗濯、食器洗いのほかに何か手伝えることを探せばよかったのかと考えますが、結論は思い浮かびません。そして、どうしても話の続きが気になった私は、その日の晩、夫から話の全容を教えてもらうことにしました。夫によると義母は「もう少し手伝ってほしい」などと言っていたようです。
夫は「昔の人の考えだから、気にしなくていいよ」とは言ってくれましたが、モヤモヤした気持ちは晴れません。「私も頑張るけれど、あなたも手伝ってよ」と伝えると、夫は謝り、これからは私の手伝いだけでなく、私の負担が減るよう自分のことも極力自分ですると言ってくれました。その言葉の通り、その後は積極的に家事や育児をしてくれるように。
義実家に頼りすぎず落ち着いて生活したい、と考えた私は1カ月を待たずにアパートへ帰りました。愚痴については触れず、お礼を言って里帰りを終えました。産後の家事や育児をしてくれたことには感謝していますが、この里帰りがキッカケで、義両親との関係を見直すことに。今後は義両親の機嫌をそこなわないよう、ほどよい距離感でのお付き合いを心がけようと思いました。
著者:水戸あおい/30代女性・主婦。3歳と2歳のやんちゃすぎる男の子を育てる30代の母。私も夫も体育会系で育ったため、じっとしているのが苦手。お休みの日は子どもを連れて絶対お出かけしたいしたいアクティブな家庭で子育て奮闘中。
作画:yacco
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています