やりがちな薄毛&抜け毛のNGとは?
「髪の洗い過ぎ」が薄毛、抜け毛悪化の原因にも
薄毛や抜け毛が気になる場合、おこなわないほうが良いことはありますか。
「よく、朝と夕の1日2回髪を洗っているという方がいらっしゃる方がいますが、髪の健康を考えるとあまりよくありません。
まず、頭皮には外界からのさまざまな刺激から皮膚を守るバリアー機能があるのですが、過度な洗髪によりバリアー機能が流されてしまうからです。
さらに、洗髪し過ぎると必要最低限の皮脂が落ちて、頭皮が乾燥してしまいます。髪の健康に潤いは欠かせません。
もちろん、頭皮が不潔だと代謝が低下して良くないので清潔に保つことは大切です。汗をかいた日などは毎日洗っても良いですが、そうでない日は、洗髪は2日に1回程度でも良いと思います」(黒田先生)。
効果が期待できる対策は?
頭皮の血行促進と栄養アップを心がけて
洗髪は控えめにすること以外で、薄毛や抜け毛が気になる方はどんなことに気を付けると良いのでしょうか。
「さまざまなケアがありますが、中でも心がけて欲しいのは
1. バランスの良い食生活
2. 頭皮マッサージ
の2つです。
食生活については、バランスの良い食生活に気を付けながら、特に亜鉛を積極的にとりましょう。亜鉛は正常な細胞の代謝に欠かせない栄養成分です。カキなどに豊富に含まれますが、確実に摂取するならサプリメントがおすすめです。
頭皮マッサージは、クリニックでも推進しているケアです。スカルプシャンプーや育毛剤を使って1日1回、できるなら1日2回できると良いでしょう。
シャンプーや育毛剤には、髪に潤いや栄養を与える成分が配合されていますが、やはり亜鉛が入ったものが良いでしょう。
運動も頭皮の血行促進に役立ち、ストレス発散効果もあります。できる範囲で良いので取り入れてみましょう。もちろん、十分な睡眠も大切です」(黒田先生)。
クリニックのスペシャルケアは?
栄養剤のダイレクト注入が効果的
まずは自分でケアしてみても、どこかで限界を感じることも。クリニックではどんなケアがおこなわれているのでしょうか。黒田先生が副院長を務めるクリニックでも薄毛治療がおこなわれています。
「薄毛治療には内服薬、外用の育毛剤、育毛剤を注射で直接注入する方法があります。効果をはじめ通院がどれだけ可能か、かかる時間と費用かなどを説明して、総合的に患者さんに判断していただきます。
内服薬は男性ホルモンの働きをブロックするものになるので、女性には効果が薄いです。女性の場合は外用薬か、ダイレクト注入をおすすめしています」(黒田先生)。
どんな薬剤を頭皮に注入するのでしょうか。
「ペプチド、銅、亜鉛、ビタミン類、アミノ酸など栄養成分は30種類以上あって、患者さんの希望に応じてオーダーメイドすることも可能です。
2週間から1カ月ごとに通院いただき、5回以上受けると効果を実感する方が多いようです。費用はクリニックや使う薬剤によってかなり差がありますが、平均的には1回数万円程度が多いと思います」(黒田先生)。
まとめ
髪や頭皮は清潔なほうが良いと思い込んでいましたが、必要な潤いや機能を損なうことがあるとは驚きです。ましてやいろいろな所が乾燥しやすい40代・50代。薄毛や抜け毛が気になる方は、まずは洗髪から見直してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/村澤綾香
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