何かアドバイスできないかな…?
生後3カ月の子どもがいる友人の家へ行ったときに、寝不足についての悩みを切り出されました。「夜はまとめて4、5時間寝てくれるけれど、抱っこでしか寝ないから正直しんどい……」とのこと。5歳の娘がいる私は、自分の経験を踏まえて何かアドバイスができないかと考えました。
そして私は、「夜に泣いたら、すぐに抱っこせず少しだけ様子をみてみたら? 寝ようとしている途中かもしれないし、普段から泣くたびすぐ抱っこしていたら抱き癖がつくかも」とアドバイス。しかし、その言葉を聞いた友人は、すぐに不機嫌になり「それ、昔の考えらしいよ?」と言いました。
私はまさかの返答に固まり、なぜそんな冷たい言葉を返すの?とモヤモヤ。そして何も言えなくなった私に、友人は「嫌な気分にさせてごめんね。あなたみたいにじょうずに子育てできるか不安で……」と心の内を話し始めたのです。友人の夫は仕事の帰りが遅く出張も多いため、ワンオペ育児が当たり前。産後の体重増加や肩腰の痛みなど、たくさんの悩みを抱えて、精神的にまいっていたと打ち明けてくれました。私は、友人の事情があることを知り、冷たい言葉を放ったことにも納得できたのです。
今回の出来事で、すぐに答えたり解決法を提案したりするのは良くなかったな……と反省。その相談の背景を想像して話を聞くことが大事だと痛感しました。そして、アドバイスをするときは「私は〇〇したよ! 私はこう思う」と、意見として伝えるように。相談した側も受けた側も嫌な気持ちにならないよう、育児の悩みは慎重に対応することが大切だと感じました。
◇ ◇ ◇
抱っこして寝かしつけたあとにベッドなどに寝かせると、途端に泣き出してしまう現象、いわゆる“背中スイッチ”に悩まされているというお話をよく聞きます。そのため、抱っこし続けているママも多いのではないでしょうか。
以前は「赤ちゃんが泣いたらすぐ抱っこすると、抱き癖がつく」という考え方があり、あまりよくないことだと思われていました。しかし「抱き癖」には、医学的根拠はなく、この方のご友人の言う通り今では昔の考え方とされています。そのため、泣いている赤ちゃんを抱っこすることは、悪いことではありません。とはいえ、泣くたびに抱っこだとママも疲れてしまいますよね。
もしも「抱っこしないと泣き止まなくて困っている」、「泣き止まないことが病気ではないかと感じる」と不安に思う場合は、保健所、保健センターの保健師や助産師、子ども家庭支援センターなどの相談窓口へ相談してみてください。
著者:やまはな子/女性・会社員。プリンセスに憧れる5歳の女の子を育てるママ。仕事や育児に追われながらも、家族で楽しく生活中!
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています