ご近所さんから「Aさんの旦那さんとあなたの旦那さん、道端で口論になってたよ!」と教えてもらった私。今月に入って何回目のトラブルでしょうか……。
夫はトラブルメーカー
詳しく聞いてみると、Aさんは洗車をしており、水がたまたまうちの夫の服にかかったとのこと。Aさんはすぐに謝ったようですが、夫はAさんを怒鳴りつけ、Aさんの車を蹴り上げたそうです……。
帰宅した夫に事の次第を聞いてみると、「は?喧嘩なんてしてねーし、ちょっと言い合いはしたけど」「あの服、買ったばかりだったんだよ!人気でなかなか手に入らないブランドのやつなんだから、ちょっと水がかかっただけでも腹立つだろ」と自分に非は一切ないと主張してきました。
とりあえずAさん夫婦に謝りに行かないと……。これまでAさんの奥さんにはすごく良くしていただいただけに、気まずくてたまりません。
「一緒にちゃんと謝りに行くよ!」と言っても、「誰が謝るか、悪いのはあっちだ」と子どもみたいなわがままを言い出す夫。仕方なく「謝りに行かないなら、ゲームを全部捨てるからね!」「ゲームは全部私が買ってあげたものだし、捨てたら定職に就いてくれるかもしれないし……。良いわよね?」と言うと、夫はしぶしぶ謝罪に行くことに同意してくれました。
夫婦そろって謝罪に行くと、Aさん夫婦は快く許してくれました。車の弁償代も請求しないとのこと。私はほっと胸をなでおろしました。
しかし、夫は反省していなかったようです……。
限界に達したので…
1カ月後――。
突然警察に呼び出された私。夫が友人に暴力をふるい、警察沙汰になったのです。問題を起こすなと口を酸っぱくしてあれほど言ったのに……。
夫への怒りでわなわなと震える私に対して、夫はいつも通り。「急にあいつが『お前は女房に養われてるクズ』だって失礼なこと言ってきたから、胸ぐらをつかんだだけ」「あとは向こうが勝手に転んで怪我したんだよ」「逮捕されたとしても俺は自分が無実だって証言するし、先に俺を侮辱してきたあっちが悪いんだ!」
どんな理由があっても、暴力を振るってよいなどということがあるわけがありません。相手は足を骨折しているのです。直接怪我を負わせたわけではなくても、間接的に夫が怪我をさせたのは間違いありませんでした。
怪我をした夫の友人に頭を下げ、治療費を全額負担することを条件に被害届を取り下げてもらった私。治療費は数十万ほどかかるようです。
「金で解決したならもういいだろ!」「俺は絶対に謝らないからな!」
夫がトラブルを起こすたびに、しりぬぐいに奔走させられる私。自分の非を認めず、責任転嫁してばかりの夫に愛想が尽きてしまいました。
「出て行きます」「もうあなたのことは知らない」と言うと、夫は「すぐ戻って来るんだよな?」と焦り出しました。
「離婚を考えてる」「どうするのが一番良いか冷静にじっくり考えた結果だし、もう面倒見切れないもの」「今の家だって私が家賃を払ってるでしょ。私が買ったものは全部私が持っていくからね」
トラブルを起こしてばかりで一切謝らず、仕事も長く続かない夫とはもう暮らしていけません。お金だけじゃなく、時間まで無駄にしてしまいました。こんな人と結婚したのは、私の人生最大の失敗です……。
義母の葬儀…
1週間後――。
家を出た私のもとに、夫から不在着信が何件も入っていました。「迷惑だし、そんなことされても私は帰るつもりはないよ」と言うと、「そうじゃないんだ!」と夫。
「緊急事態だから電話したんだよ」「母さんが亡くなったんだ……」「明日葬儀をすることになったから、お前にも来てほしい」「会場は地図を送る、時間は12時からだ、絶対に遅れるなよ?」
義母にはかなりお世話になりました。涙をこらえながら帰る準備をしていると、私のスマホにまたも着信が。その発信主を見て、私の思考は驚きのあまり一瞬止まりました。
翌日――。
「母さんの葬儀に来ないとは何事だ?!」
「父さんも激怒してるぞ!俺に恥かかせる気か!」
「お義母さんなら今一緒にいるけど(笑)」
今、私は義実家で義両親とお茶を飲んでいたところでした。昨日の例の電話は、義母から「お歳暮送るわね~」という連絡だったのです。
義母が生きていることに安堵した私は電話口で大泣き。そのまま義母に夫の嘘を話しました。すると、「息子ならさっきうちに来て、ロープと金属バットを持って行ったわ……」と義母。いったい私に何をするつもりだったのでしょうか。
義両親から「息子の指定した場所に行かずに、うちにおいで」と言われた私。義実家につくと、泣きはらした目で義両親が迎えてくれました。そのまま2人とも私に土下座して謝罪してばかり。ようやく頭を上げてもらったところだったのです。
義母が亡くなったと嘘をつき、私にまで暴力をふるおうとした夫。呆れ果てて言葉も出ません。
「あなたとは離婚するしかないわね」と改めて告げると、「俺を捨てないでくれ、頼む!」と夫はすがりついてきました。しかし、危害を加えられるおそれがある人と、結婚生活なんて続けられません。とにかく夫から離れたい気持ちでいっぱいでした。
その後――。
義両親のサポートもあり、私と夫は無事離婚。離婚後、私はできるだけ遠くに引っ越しました。義母が「私が死んでも、息子だけは呼ばなくていい」と周りに言い含めていたのだけが妙に心に残りました。
引っ越しで転職を余儀なくされましたが、今は以前よりストレスのない生活を送れています。元夫とは金輪際関わりたくないです。
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