博物館展示のストリートピアノを演奏する
休日に家族で出かけた博物館には多くの展示物があり、子どもたちは大興奮! 展示物のなかに、アップライトピアノの裏側が透明になっていて、うしろから構造を見学できるというおもしろい体験展示がありました。数組の家族が和やかにそのピアノで演奏していて、私たちも演奏の順番を待ちました。
ピアノを演奏するわが子のうしろに女性が……
順番が来て長女が弾き始めると……。なんとうしろにいた50代くらいの女性が「あのさぁ……。ヘタクソ、早くしろよ……」と言ったのです。私たち夫婦は驚きました。
ピアノを長時間占領していたわけでもないのに、子どもに暴言を吐くとは! と憤りを感じました。けれども帰宅後、長女はケロッとした顔で「でも私ヘタクソじゃないから、私のことじゃないと思って最後まで弾いた」と言ったのです。私たち夫婦は、へこたれるどころかたくましい長女の発言に、もっとビックリさせられました。
長女の成長を感じたものの、世の中には平気でほかの子どもに暴言を吐く人がいるのだなと、かなしい気持ちでいっぱいになった出来事でした……。やはり、不特定多数の人が集まる場所ではいろいろな人がいることを実感。短時間でも子どもから目を離さないようにしようと心に決めました。
著者:中野迷子/40代女性・主婦。2015年、2019年生まれの女の子の母。義両親トラブルと、ママ友トラブルに悩む。特技はビオラ、鉛筆画、イタリアンのレシピ再現。趣味はライブ、Fゲーム、子連れで遊べる場所の発掘。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています