トラブルの相手はママ友のハナエさん。私が会員制スーパーに行こうとするといつも便乗してくるので困っていました。
会員制スーパーに連れていって!
会員制スーパーは家族のほかに、1名を連れて入店できるシステムになっています。会員になっていないハナエさんは「今月はいつ行くの?」「一緒に行きましょうね」と毎月しつこく声をかけてきます。
自分が会員になればいつでも行けると伝えても「うちはいい」と拒否。会費を払いたくないのでしょうか……。買い物に行くたびに大量に買い込んでいるので、お金がないということはないように思えます。
結局、娘とハナエさんの娘が仲が良いこともあり、強く断れないまま今月も一緒に行くことになってしまいました。
おんぶに抱っこのママ友
買い物に出かける日、車で迎えに行くと当たり前のように助手席に乗ってきて、道中も居眠りしています。運転もガソリン代も高速代もすべて私。ハナエさんは車の免許を持っていないので仕方がありませんが、正直、私にとってデメリットしかありません。
しかも、買い物を終えたあとには「シェアしよう」と言って、買ったものを強制的にシェアしてきます。わが家に必要のないものでもお構いなし。もちろんきっちり半額を請求してきます。
だんだんと会員制スーパーへ買い物に行くのが憂うつになっていました。
ママ友が会員制スーパーに行きたいワケ
そんなある日、ママ友と会員制スーパーの話になりました。みんな「行ってみたい」と言いますが、ハナエさんで懲りたので、私が会員になっていることは言いません。
なんとなく話を合わせていると、ママ友から「ハナエさんに言えば小売りしてくれる」と教えてくれたのです。「会費と交通費の分割高だけど、自分で行くと思うと安い」とママ友は口を揃えて言います。これはママ友の間では有名な話で、事前に欲しいものを伝えて予約している人もいるのだとか。
しかし会費も交通費も私が払っていたもの……。衝撃の事実を知って言葉になりませんでした。もう二度と一緒に買い物に行きたくありません。そこで私は考えました。
非常識なのはどっち!?
翌月もハナエさんは買い物に便乗する気満々です。いつもならゲンナリしていますが、今月は違います。
いつものように車でお店に到着。慣れた様子で入店しようとするハナエさんに「私は今日買うものないから入らないよ!」と言うと、ハナエさんはビックリしながらも「じゃあ会員証を貸して」と言ってきました。
だから、教えてあげました。しばらく利用する予定がないので、退会したということを……。ハナエさんは諦めるかと思いきや「勝手に退会するなんて、非常識!」と怒り、再度会員になれと命令してきます。
もちろんいずれはもう一度会員になるつもりですが、二度とハナエさんは連れていきません。私に対して暴言を吐く人を車に乗せるつもりもないので、スーパーに置いて帰ることにしました。私たちの住んでいるところは田舎なので、会員制スーパーからは電車で3時間ほど。自分のおこないを反省しながら、ゆっくり帰ってもらったのでした。
会員制スーパーは、お得な商品をゲットするチャンスがありますが、その分決して安いとはいえない会費を支払わなくてはなりません。車出しも然り。会費を払っている人、車の維持費を出している人のおかげで買い物ができているということを理解し、便乗するときは感謝の気持ちを持ちたいですね。