男の子は泣いちゃダメ?
家族で、公園で遊んでいたときのことです。息子はよく動き、よく転びます。
この日も、倒れて半ベソの息子を夫は心配そうにすぐさま抱き起こすのですが、「男の子なんだから泣いちゃダメだぞ~!」と自然に言うので、私はとても違和感を覚えました。
そう言われると、息子は泣かないよう我慢します。泣かなければ「強い強い、いい子だ」と夫がまた言うのです。
性別や生まれ順で何かを強制したくない
昔は「男は強くたくましく、女はやさしくかわいく」と言われることが多かったようですが、もう今の時代には合わない考え方だと思います。
私自身、第1子の長女で育ったので「お姉ちゃんなんだから〇〇しなさい」とたくさん言われてきました。それが本当に嫌で、理不尽に感じていました。上の子だからと言って何でもできるわけではありません。そのため、自分の子どもにそんな価値観は持たないでほしいのです。
夫と話し合い価値観をすり合わせ
夫は「男はこう、女はこう」という価値観の中で育ってきて、特に嫌な思いをしたことはないそうです。公園の出来事で、私はこのままではいけないと感じ、「そういう考え方は古いよ。男の子だって好きなだけ泣けばいいし、性別は関係ない」と、私の考え方や現代と昔では感覚が違うことを話しました。
夫は「古いかな?」と初めは少し反発していましたが、何度も話し合い、最終的には「すべてがボーダーレスの時代におかしいよね」と納得してくれたようです。未来を生きていく子どもたちが、時代遅れの感覚では困るだろうと理解してくれました。
私としては、別に男でも泣きたいときは泣いたり、長子でも我慢したりする必要はないと思うので、息子にもそう伝えています。下の子は女の子ですが、2人とも各々得意なことがあり、年齢や性別関係なく助け合って暮らしていて、私はそのことを何よりうれしく思うのです。
著者:橘つばき/女性・主婦。2014年生まれの男の子と2017年生まれの女の子の小学生ママ。元エステティシャン。ワンオペで苦労した経験、食育、知育など全然思い通りにならない子育ての日常を執筆中。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています