こんにちは、日本コミュニケーション育児協会の珠里です。トイレトレーニング中のママから「義母からまだおむつはずれないの?と言われてすごくあせっています」というご相談をたびたび受けます。そこで今回は、「まだおむつはずれないの?」と聞くお姑さんの心理について考えてみました。
自身の子育て経験を信じ切っている
お姑さんご自身は“布おむつ”で子育てをされていて、1歳前後で実際におむつがはずれた経験をされことで「赤ちゃんは1歳前後でおむつがはずれるもの」と信じ切っていて、悪気なくかわいい孫のことを気にしてくれているのだと思います。
なので、まずはそのことに「気にかけてくださりありがとうございます」と感謝し、お姑さんはどうやってトイレトレーニングをしたのかなどアドバイスを求めると喜んでで話してくれることも多いです。同時に旦那さんの幼少期のエピソードや育児で大変だったことなど、会話が広がるチャンスにも繋がりますよね。
孫の成長を早く感じたい!
やはり孫の成長はお姑さんも楽しみでならないのでしょう。そして「孫の成長を自慢したい!」という気持ちがちょっぴりあるのかもしれませんね。あせらせるつもりはないのに、つい「〇〇さんちのお孫さんは、もうトイレでおしっこができるようになったんだって」と比べるようなことを言ってしまうのでしょう。
とはいえ、自身の子育ての経験から、お姑さんも子どもの成長はそれぞれスピードが違うことはわかっていると思います。孫の成長を楽しみにしていてくれるお姑さんには日ごろから、「○○ができるようになりました♪」とお子さんの成長を報告することをおすすめします。
おむつはお世話が大変……と気にかけている
実は「おむつはお世話が大変でしょ?」と気にかけてくれているから、「おむつ、まだはずれないの?」と聞いてきてくれているお姑さんは多いです。多くのお姑さんは息子の子ども(孫)を「産んでくれて、育ててくれて、ありがとう」とお嫁さんに感謝しています。
そして、お嫁さんの負担を少しでも軽くしてあげたいとも思っています。そして自身の子育ての経験から、おむつ時期は大変なのではないか、トイレでできるようになったら楽になるのに……と気にかけ、「おむつまだはずれないの?」と聞いてしまうのかと思います。
「おむつ、まだはずれないの?」というひと言にも、お姑さんのいろいろな思いがあるのです。そのひと言だけで受け止めてしまうとプレッシャーを感じてしまうかもしれませんが、おむつよりトイレのほうがはるかに楽なのは事実。お出かけの際に荷物が少なくて済むし、おむつを替える場所を探さなくてもいいのです。
まずはお姑さんが気にかけてくれていることに感謝し、時折相談してみるのがおすすめです。その際、今のトイレトレーニング事情をやんわりと伝えてみるのはいかがでしょう。ふだんからコミュニケーションをとるように心がけ、あせらずにトイレトレーニングを楽しんでくださいね。
日本コミュニケーション育児協会(JCCRA)理事、トイレトレーニングアドバイザー®養成トレーナー、「子育てをもっとハッピーに!」をモットーに5人の子育ての経験を活かして、トイレトレーニングアドバイザー®として活動。その他「子どもの心と体に触れるコミュニケーション子育て」を発信しています。