抽選会でまさかの当選!
夫と結婚したとき、私のおなかの中には赤ちゃんがいたので、私たち夫婦は結婚式のことは後回しにしていました。まあ挙げなくてもいいか……くらいの気持ちです。
そんなある日、買い物に行くと結婚式場主催のイベントをやっていて、ひとりのスタッフが私たちに「参加しませんか?」と声をかけてきました。参加するつもりはなかったのですが、とても話しやすいスタッフさんだったので軽く立ち話をする流れになり、いつの間にか、私たち夫婦も抽選会に参加することに。
その抽選会の内容は、当選すれば結婚式を安く挙げられるというもの。私たちには結婚式を挙げる気はなかったですし、「まあ当たらないだろう」くらいの軽いノリで抽選会に参加しました。スタッフさん曰く、その場では結果はわからず「当選した場合は電話をします」とのこと。
すると後日、なんと当選の電話がかかってきたのです! まさか当選するとは思っていなかったため、私は改めて当選内容を聞いた上で、夫に相談しました。そして2人で話し合った結果、安く挙式ができるならしようという結論に至り、結婚式を挙げることにしたのです。
義母から初めてのお叱り
そして後日、夫の実家に遊びに行ったときに「そういえば何月何日に結婚式をすることになりました~来てくださいね〜」と、外食に誘うくらいの軽い感じで、私たちは義両親に報告しました。
義母は「何月何日ね? 予定が空いているか確認するからちょっと待ってね」とスケジュールを確認し、「空いてるよ~」と返事をしてくれました。そこまではにこやかだったのですが……。
「あのさ、もう決まったことだからいいんだけど。でもこれから大事なことは相談してから決めてね。結婚式って自分たちだけでするものではないんだよ」と義母から初めて怒られてしまったのです。
いつもやさしい口調の義母から少しきつめの言い方で言われたので、私はびっくりしてしまい、「ごめんなさい」としか返事ができませんでした。
義母の言葉から学んだこと
私たち夫婦は結婚式のことを軽く考えていました。義母の言葉を聞いて、きちんと考え直した私たち。
そして、「結婚式はたくさんの人を巻き込んでおこなう式であって、結婚式を楽しくおこなえるのは支えてくれる人がいるからこそ」だと、改めて実感したのです。義母には怒られてしまいましたが、義母の言葉のおかげで「結婚式をより良いものにしよう」という気持ちを持つことができました。
大事なことはきちんと怒ってくれる義母に感謝です。
義母に怒られたことで、結婚の重みを改めて理解しました。義母のおかげで心を入れ替えた私たちは、参列者全員に楽しんでもらえる最高の結婚式を挙げることができたと思います。これからも、大事なことはお互いの両親に相談するのを忘れず、周囲の支えにも感謝しながら生活していきたいです。
著者/松谷 えりな
作画/おはな
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