性格が真逆な私たち
当時お付き合いをしていた彼は、几帳面で何事も慎重に取り組むタイプ。反対に、私は大ざっぱで何でもテキトーにやってしまうタイプで、完全に真逆な性格でした。けれど、足りないところをお互いに補い合うことができるので、私たちの関係はとても良好。
順調に関係を進めていき、私たちは同棲をすることにしました。お互い仕事をしていたため、家事や掃除は当番制でおこなうことに。どんなに仕事が忙しくても、当番の日はちゃんと家事や掃除をしていたのですが、私はだんだんと大ざっぱになったり手を抜いてしまったりするようになってしまいました。
そのため、几帳面な彼から「洗濯物の畳み方が雑！ 部屋の角にホコリが残ってるんだけど」と怒られることがしばしば……。「仕事で疲れてる中、頑張ってやったのに」「そんなに気になるなら自分ですればいいでしょ」と私も不満が募ってしまい、お互いのことが許せなくなっていきました。
彼からまさかの…
そんな日々が続いてしまったある日、「もう俺たち終わりにしよう」と彼から言われ、私たちは別れることに。同棲を解消するため、引っ越しの準備をしていると、彼から「この際だから言ってもいい？」と突然聞かれました。
何だろうと思った私は「いいよ」と答えると、彼は「君が箸を1本ずつ洗わないのが許せなかった」「水切りカゴの乾いた食器の上に、洗ったものを重ねるのが本当に信じられなかった」など、私のズボラな家事に対する不満をいくつも言ってきたのです。
一度も同棲中に言われたことがなかったので、そんなに不満があったんだ……と私はぼうぜん。家事や掃除を几帳面にしたい彼にとっては、とても大きなストレスだったんだろうなと感じ、自分の大ざっぱな性格を反省しました。
別れることになってから、私の家事や掃除の仕方への不満をぶつけてきた彼。別れる前に言ってくれれば改善できたかもしれないのにと思いましたが、几帳面な性格の彼とはいずれ他のことでもぶつかっていただろうなと感じます。彼と別れてからは、付き合う前に「私はすごいズボラだけど大丈夫？」と聞くようにして、受け入れてくれる人と交際するようになりました。
著者／匿名
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